子どもから大人まで楽しめる、頭がやわらかくなる絵本3選
まわりからみるとただの変わり者。人とは違う何かを持った人は仲間外れにされたりおかしな目で見られたりと生きづらさを感じてしまいますが、そんな個性豊かな人だからこそ発見できるものがあります。
「自分と違うからおかしい」と排除せずに、個性的な人から学びを得ることはとても大切です。
今回は、他人を尊重できる人・頭がやわらかい人になれる絵本を紹介いたします。子どもから大人まで楽しめるので、何度も繰り返し読んでみてくださいね。
ななめねこ まちをゆく
ジェイソン・カーター・イートン (著) (マイクロマガジン社)
ある日の朝、火曜日の町にやってきたのはななめに傾いて歩く「ななめねこ」!ななめねこのマネをしてななめに顔を傾けてみると、見える世界が変わってきてドラマチックな展開に!
ななめねこは何をするわけでもないのですが、人間たちが勝手に大騒ぎする展開に思わず笑ってしまいます。
固定観念に縛られず物事を自由な視点を持つことの大切さを教えてくれるナンセンス絵本。
落書きのような可愛いイラストとブラックユーモアあふれる展開は子どもから大人まで楽しめるように作られています。もちろん、ねこ好きの方にもおすすめです。
ウエズレーの国
ポール・フライシュマン (著) (あすなろ書房)
変わり者のウエズレーは学校ではじかれもの。いつも仲間はずれにされています。やっと学校がなくなる夏休み。自由研究の宿題でウエズレーが思いついたのは、自分だけの文明を作ること!
家の庭で新しい植物を育てて自給自足をし、衣服も言葉も新しいゲームも発明してしまいます。そんな生活を見てうらやましく思った学校の友達もウエズレーの国に招待され…。
周りの目を気にせずにのびのびと個性を伸ばすことの大切さを教えてくれ、ひとつのことに情熱をかける根気強さを伸ばしてくれる絵本です。
シナの五にんきょうだい
クレール・H・ビショップ (著) (瑞雲舎)
「子どものとき大好きだった」と大人にも大人気の絵本。
シナの顔も姿もそっくりな5人の兄弟。兄弟それぞれが特殊能力を持っています。
ある日何も悪いことをしていないのに裁判にかけられ大ピンチに。死刑を言い渡されますが、ひとりきりのお母さんを残して死ぬわけにはいかないと兄弟で知恵を出し合います。
1番目の兄さんは海の水を全部飲みほすことができ、2番目は鉄のような固い首の持ち主。3番目はどこまでも足を伸ばせ、4番目は火の中でもへっちゃら。5番目は長い時間息をとめておくことができるというのだからびっくり!
ピンチを個性で乗り越える姿はあっぱれ!どこかシュールなイラストが面白さを倍増してくれます。少年漫画が好きな方にもおすすめです。
どの絵本の登場人物も常識にとらわれないことで豊かになっていくストーリー。人と違うからと悩んでいるお子さまや自信が持てないお子さまに読んであげてくださいね。