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自由に空を羽ばたける、おすすめ鳥の本

鳥がでてくる絵本・児童書

 自由に空を羽ばたける鳥は子どもたちの憧れ。空高く、いろんな世界を行き来する鳥の姿は絵本や児童書でもよく描かれています。
 今回は、可愛らしくて身近な憧れの存在の鳥をモチーフにした作品を紹介いたします。
鳥が大好きなお子さまはもちろん、大人も自由になりたいとき、視点を変えてみたいときは鳥の本を読んでみてください。心に響く作品と出会えます。

 

青い鳥

青い鳥 (新潮文庫)

メーテルリンク (著) (新潮社)
 神秘主義詩人として有名な著者による「幸せとは何か、どこにあるのか」を問う児童向け偶像劇。
 クリスマスイヴの夜、妖女に導かれ幼い兄弟が幸せの青い鳥を見つけるために旅に出るという有名な話ですが、きちんと読んだ記憶がないという方も多いのではないでしょうか。
 過去と現在、未来を行き来し、物や動物が精霊のように語りかけてくる幻想的な世界観。ずっと語り続けられてきた童話に込められたメッセージは普遍的でいつの時代でも変わりないもの。どんな辛い経験をしても、読んだ後には「幸福は自分のそばにある」と胸をはっていえるでしょう。

 

子どもから大人まで多くの人に読んでもらいたい作品です。 

トコとグーグーとキキ

 

トコとグーグーとキキ (日本傑作絵本シリーズ)

村山 亜土 (著) (福音館書店)


 南国の森に朝日がのぼるころ、オニオオハシのトコがコーヒーの実をついばみ、ナマケモノのグーグーは木にぶら下がったままぐっすり眠っています。
 いつもと変わらない穏やかな朝…と思いきやグォーとすごい音を立てて飛行機が頭の上を飛んでいきます。飛行機から落ちてきたのは動物サーカスのカメレオン、キキ。
 サーカス団にキキを連れて行ってあげるために、トコとグーグーは力を合わせて大奮闘しはじめます。
 染色家の柚木沙弥郎さんによる色鮮やかで可愛らしいイラスト。南国の明るい雰囲気を味わえる楽しいお話です。

 

カラスだんなのはりがねごてん

カラスだんなのはりがねごてん (わくわくえどうわ)

 井上 よう子 (著) (文研出版)
 ゴミを漁り、ときには人を襲う人間に嫌われてしまいがちなカラス。いつも何かを持ち帰り、巣で何をしているのでしょうか?
 カラスのだんなはちょっぴり気取り屋のおじさん。クスノキにある自分の巣がお気に入りです。若いカラスたちに巣に案内し自慢しますが、木を切ることになった人間たちに宝物をガラクタ呼ばわりされて…。
 星空の見えるガラス玉はカラスのだんなの宝物。値打ちを決めるのは自分自身、他人があれこれ言おうと関係ありません。ちょっぴり胸が切なく、心温まる児童小説です。小学校低学年からどうぞ。

 

 どの作品も鳥のチャーミングな姿が描かれているので、道徳的な内容でも説教くさくかんじません。心にストレートに響いてくるとても素直なお話ばかり。
 是非手に取ってみてくださいね。

 

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