世界幸福度ランキングで常連のデンマーク。社会福祉が充実していることだけではなく、日照時間が短いことから気分が沈まないように幸福になるための生き方を模索してきたことも幸福度に大きく関係しているそうです。
デンマークの人々は一日のなかでも幸福を感じる時間、つまり「ヒュッゲ」の時間を愛しています。ヒュッゲとは日本語でいうと「ほっこり」が近いと思います。日々の生活のなかでほっとする時間、道端に咲いている花を見て癒されている自分を自覚することによって幸福度を高めているのではないでしょうか。そんな幸福のヒントを探してみてくださいね。
ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方
ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方 (三笠書房 電子書籍)
マイク・ヴァイキング (著) (三笠書房)
ヒュッゲについて知りたいなら最初に読んでほしいのがこちらの本。フルカラー印刷で眺めているだけで癒やされる「読むヒュッゲ」です。
ヒュッゲの概念や照明について、いろんな人のいろんなヒュッゲを紹介してくれる本です。部屋のなかで落ち着く空間を見つけ、ブランケットを片手にあたたかいココアと本を持ち込んでヒュッゲな時間を過ごしたくなります。より親しいひとたちと濃密な時間を過ごすことが最高のヒュッゲなのかもしれません。肩肘はらない交流に安心感を与えてくれます。
幸せってなんだっけ? 世界一幸福な国での「ヒュッゲ」な1年
ヘレン・ラッセル (著) (CCCメディアハウス)
夫の仕事の転勤で一年間デンマークに移住した夫婦の記録。元マリ・クレール編集者のイギリス人女性によるコミカルでちょっぴりシニカルな軽妙さが読んでいて楽しい本です。
政治、教育制度が優れていること、夕方4時の帰宅ラッシュアワー、スポーツや勉強などのクラブ活動に参加し仲間と交流する楽しさ、日差しが出ている夏に与えられる一か月のバカンス。楽しいことだけではなく、税金は高いし冬は寒いしとリアルな生活が綴られ、様々な専門家に電話でインタビューしていて、専門的な内容も軽く読むことができます。
日本で、ヒュッゲに暮らす
イェンス イェンセン (著) (パルコ)
日本人の妻、子どもたちと一緒に鎌倉の古い民家をDIYしてヒュッゲに暮らす著者。デンマーク人からみると、日本にはヒュッゲがたくさんあふれているそう。こたつでみかん、鍋を囲む時間、挨拶を交わしあうことなど、たしかに言われてみれば幸せだなぁと感じる瞬間の数々。
忙しい毎日だからこそつい見逃してしまいそうな身近なヒュッゲに気づかせてくれる本です。何を大切にしたいのか、人生設計を改めて考えさせてくれます。
ささやかな幸福を積み重ねることによって心にゆとりが生まれます。忙しい毎日をおくる方にこそ、自分流の「ヒュッゲ」を見つけて大事にしてくださいね。