子どもたちの大好きなどんぐり。小さいころ、道ばたや公園でみつけてはポケットに入れて持って帰った記憶があります。ころんとした可愛らしい形と帽子のようなヘタ、つるんとした触り心地。いろんな形があって、お気に入りのどんぐりを探すのも宝探しのような楽しさがあります。今回は、どんぐりが登場する絵本を紹介いたします。秋の可愛い落とし物、どんぐりを堪能してくださいね。
どんぐりむらのぼうしやさん
なかや みわ(著) (学研プラス)
どんぐりむらで帽子やさんをしているどんぐりのぽー、ちい、くりん。あまり帽子が売れなくて悩んでいます。町へでて帽子を売ろうとしたものの、一向に売れません。さぁ、このたくさんの帽子をどうしようか。頭をひねってアイディアを出し合うどんぐりたち。ものづくりやお店屋さんをしたい、オシャレが大好きというお子さまにおすすめの絵本。大人気のシリーズ絵本。可愛らしいイラストで女の子におすすめです。
どんぐりのき
亀岡 亜希子(著) (PHP研究所)
むかし、リスさんにどんぐりの実がマズイと言われて心を閉ざしてしまったどんぐりのき。すっかり実をつけなくなってしまいました。時は経て、ある一匹のリスと出会います。ありのままを受け入れてくれた友だちのリスさんのため、心を開き、友のためにおいしい実をつけようとするどんぐりの木。しんみりさせられる友情ものがたりですが、木の気持ち次第で実の味も違うというコミカルなところもある絵本。美しい色合いの秋の絵本です。
どんぐり かいぎ (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)
こうや すすむ(著) (福音館書店)
どんぐりの一生を描いた作品。森にすむ動物たちが食べるどんぐりや、木から落ちたどんぐりが再び若い芽を出し、大きな木になるまでの過程やどんぐりの種類やどんぐりの花など身近などんぐりの知らない秘密がたくさん掲載されています。低学年のお子さまにも分かりやすい科学絵本。動物と植物との関係や自然の在り方を考えさせられる絵本です。
子どもの小さな手にもちょこんと乗る大きな自然、どんぐり。実りの秋の贈り物です。絵本を片手にどんぐり探しをして楽しんでください。