子どもたちに大人気の小動物といえばりす。黒目がちな目とふさっとした大きなしっぽ、両手でエサを食べる様子は小さな女の子のようで可愛らしいですよね。そんなりすは児童文学や絵本の世界でも大活躍。愛らしいのにすばしっこく、頭の回転が早い利口者で、人間にとって親しみやすい動物として描かれていることが多いです。
今回はりすが登場する本を紹介いたします。小動物が好きな方、とにかくキュンキュンしたいという方におすすめです。
もりのさんぽ
サイモン ジェイムズ (著) (偕成社)
ジェスはおじいさんといっしょに森にお散歩にでかけます。のんびり森林浴しながら歩いていたら、カワイイりすの姿を発見!追いかけて森の奥へ入っていくと、鳥をはじめいろんな森の動物たちと出会います。大きな滝を見つけたり、好奇心のおもむくままに森と触れ合います。のんびりとした森の空気が漂う静かな絵本です。
クルミの森のニホンリス
福田 幸広 ゆうき えつこ (著) (小学館)
長野県、八ヶ岳山麓にある通称「クルミの森」で暮らしているニホンリス。何年にもわたって撮影された しあわせ動物写真家による科学絵本です。
野生のリスの食事・巣づくり・子育てなど、四季折々の変化をみせるクルミの森とともに美しい写真とやさしい文章で紹介されています。リスの知恵深い一面がかいまみれる本です。
おどろいた りす
マーガレット・ワイズ・ブラウン (著) (文遊社)
はじめての動物写真家といわれるイーラさんと絵本作家の著者による写真絵本集。モノクロの写真で、イラストなんじゃないかと思うくらい表情豊かで躍動感あるれるネコとリスのツーショットのほか、さまざまな動物たちが登場します。ハイセンスなほっこりする作品です。
キタリス・ウーと森のお医者さん
竹田津 実 (著) (PHP研究所)
「お人よし獣医」こと竹田津実さんは「森の診療所」の獣医さん。法律上では野生の動物を勝手に助けてはいけないとなっていますが、森の診療所に持ち込まれた動物たちはケガを直して森に帰してきました。そんな竹田さんに助けられたキタリスの「ウー」は最初はおびえていましたが、だんだんなついていたずらまでするように。二人の交流とウーの成長を描いた心のノンフィクションシリーズです。
どの本もリスのキュートなイメージが濃縮されています。リスを飼っている方も是非手に取ってみてくださいね。