ほんのむし

読書はみんなのサプリ

【冬が好きな人に】読んで、しっとり雪を感じる絵本。

 陽が短くなるせいか、冬になると早くおうちに帰りたくなります。一日二十四時間なのは年中変わらないのに、時計の針よりも早く帰りたくなる寒い季節。おうちでしっとりほっこり、冷えきった体を温めてリラックスした時間を過ごしたいものです。今回は寒い季節におうちのなかで冬を感じることのできる絵本を紹介いたします。澄み切った冬の空気、真っ白な雪景色。冬ならではの自然の恵みを感じてください。

 

雪の花

雪の花 (新潮文庫)

セルゲイ コズロフ(著) (偕成社)
 アニメにもなった「きりのなかのはりねずみ」の作者が送る感動絵本。高熱で倒れたお友だちのクマくんのため、幻の雪の花を探しに行くハリネズミくん。ロシアの森の雪深さ、夜空に輝く星、黒黒と揺れる木。泉に落ちても、凍えそうになりながらも一心にクマくんを思うハリネズミくんの気持ちが健気です。戯曲だった作品を絵本に書き直しただけあり、物語の展開が分かりやすい気持ちに寄り添った読み方ができます。

 

こすずめとゆき

こすずめとゆき

 黒井 健(著) (佼成出版社)
 ふわふわのお母さんの羽毛に埋まっていたこすずめ。この世で初めて目にしたものは空から落ちてくるふわふわした雪でした。生まれたてのこすずめの純粋な視点で語られる古き良き日本の雰囲気が漂う絵本。幸せな気持ちになれる冬の絵本です。深い紺色の空に舞う真っ白な雪がはっと息をのむほど美しく描かれています。

 

キツネの はじめての ふゆ

キツネの はじめての ふゆ

 リチャード ジョーンズ(著) (鈴木出版)
 動物たちは冬支度におおいそがし。食べ物を土のなかに隠したり、南のあたたかい土地に移動したり、冬眠の準備をする動物たちを横目に、キツネは初めての冬を迎えるので何をして良いのか悩みます。求愛ダンスという冬の踊り。キツネの生態が学べる絵本。擬人化されている絵本なので親しみやすい作品です。

 

 植物も動物も眠りにつくこの季節。人間も少しは休息が必要です。イベントの多い季節ですが、意識的に心身ともにやすらぎを与えてくださいね。

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