疲れがたまっているとき、ストレスにさらされたときに自然に触れ合うことは健康にも良いといわれています。
本当はお休みをとってピクニックにでかけたり、山でバードウォッチングをしたりしてのんびりと過ごすのが理想ですが、忙しい社会人はなかなか休みもとれないもの。そんなときは寝る前のほんのひとときでも、ゆったりとした時間をもつことがおすすめです。今回は森林浴をしている気分に浸れる絵本を紹介いたします。のどかなひとときをお楽しみください。
もりのなか
マリー・ホール・エッツ(著) (福音館書店)
紙の帽子をかぶりラッパを手にして森に入っていく男の子。あとからどんどん動物たちがついてきて・・・。モノクロのイラストが想像力を膨らませてくれる味わい深い温かな気持ちになれる絵本。自分が気づいていないだけで、たくさんの命に囲まれて生きていることを気づかせてくれます。続編の「また もりへ」もあわせてどうぞ。
あるきだした小さな木
テルマ=ボルクマン(著) (偕成社)
自立心旺盛、好奇心いっぱいの小さな木は、お父さんお母さんのもとを離れて自分の好きなようにあちこち旅します。人の手につかまったら、もう一度外に飛び出すチャンスをねらって旅に出ます。決して自由をあきらめないタフな精神。パステル調の穏やかな色彩で大人になっても心に残っていると評判の絵本です。
森へ (たくさんのふしぎ傑作集)
星野 道夫(著) (福音館書店)
南アラスカからカナダに広がる原始林の世界。美しくも厳しい自然のなかで生きている動物たち、森の美しさ、人との絆。互いに助け合いながら命をつないでいく、そんな原始的な生命の在り方を考えさせられる一冊です。一緒に旅をしているような気持ちにさせられる心が豊かになる本です。
木々の隙間からのぞく光の筋、さわさわとそよぐ風、鳥の鳴き声。まるで自然のなかにいるような気分になれる絵本です。森は生命の宝庫。自然が大好きなお子さまにもおすすめです。