白い雪でつくった自分だけのお人形、ゆきだるま。人の形そっくりで愛着が湧いてきます。一人でつくる小さなゆきだるま、みんなでつくる大きなゆきだるま。木の枝や木の実を拾ってきて顔や腕をつけて、いろんな表情をつけてあげると楽しいもの。
小さなお子さまから大人まで、雪が降るとついつい作ってしまうゆきだるまは、精霊のような神秘的なおともだち。そんなゆきだるまの魅力がたくさんつまった絵本を紹介いたします。寒い冬の読書タイムにどうぞ。
まよなかの ゆきだるま
森 洋子(著) （福音館書店）
月の光が明るく照らすクリスマスイブの日、女の子のあっちゃんは大きなゆきだるまを作ります。夜になると窓をコンコンとたたく音が。なんと昼につくったゆきだるまがあっちゃんを呼んでいます。丘の木にサンタさんのそりがひっかかってしまったというのです。赤、白、黒だけで描かれたどこか懐かしく微笑ましい作品です。
ゆきだるまのきもち
中川 ひろたか(著) （自由国民社）
子どもたちが作ったたくさんのゆきだるまたち。命を授けてくれた子どもたちにゆきだるまは恩返しをします。形あるものに命が宿るものという日本らしい自然観と仏教観が根底にあります。子供たちが元気よく遊ぶ様子が生き生きと描かれているので、外あそびが大好きなお子さまにもぴったり。ピンクと白のおもちのような可愛らしいゆきだるまと出会えます。
アナと雪の女王 オラフのちいさなおとうとたち
アナと雪の女王 オラフのちいさなおとうとたち (ディズニー プレミアム・コレクション)
うさぎ出版(編集) （永岡書店）
エルサのくしゃみから生まれた小さなゆきだるまたち、スノーギース。オラフは弟分としてとても大切にかわいがっています。大人気のディズニー映画「アナと雪の女王」のアイドル的存在の雪だるまオラフが主人公のほのぼのストーリー。兄弟のいるお子さまや寝かしつけの読書にもおすすめです。
太陽が照ると溶けてしまう、そんな儚さも一瞬の夢のような出会いと別れがつまっていて魅力を増すのかもしれません。冬だけのおともだち、ゆきだるまの絵本をお楽しみください。
