今日も疲れた、明日も忙しい。そんな悩みを抱えていても活字中毒は文字を追ってしまう性分です。でも心配は必要なし!読書にはリラックス効果もあります。一人の時間をつくって、短時間でも精神を集中することは座禅を組むのと似たような効果があるそうです。とはいっても、あまりに刺激の強いものや複雑なストーリーでは疲れも増してしまうもの。今回は、リラックス目的の読書としておすすめの本を紹介いたします。是非手にとってみてくださいね。
女流阿房列車
酒井 順子(著) (新潮社)
「負け犬の遠吠え」が大ヒットした著者のゆるゆる鉄道エッセイ。東京地下鉄前線踏破、一日鈍行乗りつぶし、改札を出ない鉄道旅行など時間を贅沢に使った鉄道をただひたすら楽しむための旅。他人が決めたルールに従っての鉄道旅ということで漫画「鉄子の旅」とのコラボ企画ではじまった作品。乗り鉄、撮り鉄、寝鉄が好きな方、時間の流れをゆっくり感じたい方におすすめの旅をしているかのような心地よく笑える一冊です。
そらのかんちゃん、ちていのコロちゃん
そらのかんちゃん、ちていのコロちゃん (福音館創作童話シリーズ)
東 直子(著) (福音館書店)
雲の上のくにに住んでいるかんちゃんはわたあめの雲を食べすぎてストーンと地上に落っこちてしまいます。火山の中の地底のくにに落っこちたかんちゃんと、そこに住んでいるコロちゃんはすぐになかよしに。おうちに連れて帰って、やきたてのようがんケーキやくみたてのしみずソーダをママが作ってくれ、パパはふかふかの火山灰ベッドを用意してくれます。すっかり元気になったかんちゃんはコロちゃんと近くのくにで大冒険。スノークリームにじシチューなどおいしそうな料理がたくさん登場するファンタジックな癒しにあふれた作品です。
雨やどり
半村 良(著) (集英社)
第72回直木賞受賞作品。新宿裏通りにあるバー“ルヰ"で繰り広げられる、バーテンダー目線のひとくせもふたくせもある常連さんたちの人生譚。短編集なので、一編読み終わるたびにしみじみとした癒しと哀愁を感じさせてくれる作品です。「深夜食堂」が好きな方も是非手に取っていただきたい大人だからこそ心に響く作品です。
雑念や日中のストレスを頭の中から追い出すためには、頭をからっぽにして何かに集中するのが一番効果的です。眠る前の読書タイムを五分でも良いのでつくってみてください。不思議と眠りにすっと入ることができ、質の良い睡眠をとることができます。不眠症でお悩みの方も試してみてくださいね。