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昭和ベストセラーベスト3

 年号改正にあたり、昔なつかしいベストセラーを読み直してみるのはいかがでしょうか?昭和時代はバブルもあり、ノストラダムスの大予言がブームになり、その関連本も多く売れたそうです。今よりも本が売れていた時代。松本清張さんや村上春樹さんをはじめ、多くの作家が世に出た時代です。
 今回は、今読んでも読みやすく、古くさくない、すぐに入手できる昭和のベストセラー本を紹介いたします。平成生まれの方も是非気楽に手にとってみてくださいね。

 

何でも見てやろう

何でも見てやろう (講談社文庫)

 小田 実 (著) (講談社)
 沢木耕太郎さんをはじめ、多くのバックパッカーの聖典と言われた不朽の名作。1959年から60年代にかけての旅の記録をまとめた若さと勇気、笑顔とバイタリティーで苦難を乗り越えてきた欧米・アジア22ヶ国を貧乏旅行世界紀行記です。先進国から後進国の凄惨な貧困まで体当たりに、見たまま感じたままに綴られています。
 旅の事情も現在とは大きくかけ離れており、インターネットもなかった時代の記録は想像を絶するもの。リアルに体験したことだからこそ語れる士気が感じられる熱い本です。旅好きの方、ルポルタージュが好きな方におすすめです。

 

サラダ記念日―俵万智歌集

サラダ記念日―俵万智歌集

 俵 万智 (著) (河出書房新社)
 短歌なんてよくわからない!という人でもすんなり消化でき、身近なテーマを扱った作風で時代を一世風靡した俵万智さん。伝統的な5・7・5・7・7という文字数を超え、字余りでさえ心情をあふれ出した言葉としてとらえることができるピュアなのに、どこか悲しくも美しい作品が多く、何度もかみしめたくなる作品がたくさんあります。20歳から24歳までの作品が掲載されています。みずみずしい感性に触れたい方におすすめです。子どものころに理解できなかった作品も、大人になってから味わい深くなったという方も多くいらっしゃいます。

 

窓際のトットちゃん

 

窓ぎわのトットちゃん (講談社青い鳥文庫)

 黒柳 徹子 (著) (講談社)
 トットちゃんこと黒柳徹子が小学校時代に通っていたトモエ学園の想い出エッセイ。どの学校でも問題児扱いされたトットちゃんを小林先生が受け入れてくれます。素直で好奇心旺盛なトットちゃんを育ててくれた恩師への感謝。そして戦後なのに悲壮感を感じさせない素朴な雰囲気に人と支えあうことの大切さを学べる本です。すべての教育者の方に読んでいただきたい本です。

 

 今なお増版され続けているベストセラーばかりです。どんな世代の方にも読んでほしい心の栄養剤となる本。これからもずっと下の世代の方にも読んでもらいたいと願います。

 

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