趣味は読書という方がだんだん少なくなってきたこの頃。どうして本を読むのかと他人から聞かれたときに、どうしてだろう?と思ったことはありませんか。読書の意味といわれても、昔から読書に親しんできた人にとっては生きている意味と同じくらいわけがわからないもの。おいしいから食べる、楽しいから読むということですが、読書の習慣がない方にとってはハードルが高いようです。今回は、読書好きの方、読書嫌いの方にもおすすめの読書術の本を紹介いたします。改めて自分なりの読書の意味を考えてみませんか?
どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)
宇都出 雅巳(著) (大和書房)
情報収集のために本を読む方、速読に挑戦したけど挫折してしまったという方におすすめの練習がいらない速読本。「飛ばし読み」のしかたや、読もうとしないで「見る」こと、積読本のすすめ、知識のストックや目次を読み、構成を理解したうえで繰り返し読むことが速読への近道だそうです。ひとつひとつのことを理解しようとせずに読むと、文章の流れに身を任せることができるので、すんなりと知識を吸収することができます。数ある速読本のなかで一番実践的な本です。
読書と人生
三木 清 (著) (講談社)
良書に触れることにより、善悪を区別できる目を養うことができる。目的のない読書こそ教養を育てるものであり、古典のすすめ、繰り返し読むこと、良書との出会い方など学問と読書についてのエッセイ集です。濫読からはじめ、自分の好きなことを専門として深めていくことが大切だそう。一生使える人間性が豊かになる読書術の本。戦時中に出版されたとは思えない正しい読書の在り方を教えてくれる本です。
ブレない自分をつくる「古典」読書術
小倉 広,人間塾(著) (日刊工業新聞社)
「論語」「孟子」から「アドラー心理学」にいたるまで、長く読み続けられた古典には人生の悩みを解決してくれるヒントがあります。上司との人間関係など著者の実体験を交えて古典を読む意味や選び方を紹介。既存の在り方にとらわれず、古典のなかに見出す自分なりの答えでブレない自分をつくることができます。古典を読みたいけどなにを読んだら分からないという方にもおすすめです。
本との出会いや読書の方法は十人十色。読む本のジャンルによって速読と遅読を使い分けても良いかもしれません。一度読んでも内容を忘れてしまうという方や、読書で学んだことを生活で生かしたいという方には繰り返し読みがおすすめです。状況によっていろいろ試してみてくださいね。