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【風の星】全身で風を感じる絵本。自然の気持ち良さが伝わる。【窓から見える世界の風】

 春のにおいを連れてくる柔らかな風、さわさわとさわやかな初夏の風、実りを感じさせる濃厚な秋の風、凛とした冬の冷たい風。ふと外に出たとき、全力疾走しているときに感じる風の疾走感。目には見えなくても全身で感じる空気の流れ、風。そんな自然を体感できる絵本を集めました。見えないものをイラストでどう表現しているのかも絵本の面白いところ。自然を感じる絵本をどうぞお楽しみください。

 

風の星 (日本傑作絵本シリーズ)

 

風の星 (日本傑作絵本シリーズ)

 新宮 晋(著) (福音館書店)
 あたたかい光のなか生まれた風が地球を旅するおはなし。風の視点から描かれるアングルがどれもユニークで、鮮やかな原色を使った色は文字が読めないお子さまも楽しめそうです。軽やかにいろんな場所をすりぬけていく、いろんな形の風。読んでいるうちに風になって地球を眺めているような気持ちになれます。英文も添えられているので、読める方は両方味わってみてください。

 

かぜのひ

かぜのひ (児童書)

 サム アッシャー(著) (徳間書店)
 嵐のような強い風の日。外に出たくてたまらない男の子と、凧あげをしようというおじいちゃん。どんどん強くなる風に向かって挑むふたりを描いた心あたたまるファンタジー絵本。落ち葉が風に舞っている様子や、ドアを開けたときの風の勢いなどびゅんびゅんと風を感じることができます。色とりどりの風に舞う凧すら嬉しそう。いい夢がみれそうな一冊です。

 

窓から見える世界の風

窓から見える世界の風

 福島 あずさ(著) (創元社)
 気象学者が描く世界50か国の風のおはなし。世界の風の名前やそこに住む人たちの生活、風との暮らしが描かれています。風が知らせてくれるもの、運んできてくれるにおい・・・季節感をかんじる素朴なイラストで、詩集のような温かさをもつ科学絵本です。

 

 クーラーや暖房の風とは違い、自然の風は表情豊か。絵本を片手に外に出て風を感じたくなる絵本。おでかけが苦手なお子さまにもおすすめです。

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