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【老い 受け入れ方】前向きに老いを楽しむ本。老いを受け入れる。

 いつからか年を重ねることがマイナスなことのようにとらわれがちですが、年齢を重ねても今までの経験を生かして楽しく豊かに暮らしたいもの。

ゆったりとした時間をどう楽しむのか、新しい第二の人生をどう彩るのかを考える必要があります。今回は、体は元気に、心は豊かに、充実した時間を過ごしていている老人たちが登場する本を紹介いたします。心が和やかになる本で、ほっこりしたいというときにもおすすめです。どうぞご堪能ください。

 

何度でも、おかえりを言おう

([こ]5-1)何度でも、おかえりを言おう (ポプラ文庫)

バルバラ コンスタンティーヌ (著) (ポプラ社)
 農家で三代同居生活をしていたおじいさんが妻に先立たれ、息子家族も外国に暮らしているので一人取り残されます。堅物といわれていますが、実は傷つきやすく優しい人。周りの人を助けることによって、老人同士で絆をつくっていく姿に心が温まります。ドキュメンタリーを見ているかのようなゆったりした雰囲気で希望と安らぎを与えてくれる作品です。

 

恨みっこなしの老後

恨みっこなしの老後

 橋田 壽賀子(著) (新潮社)
 92才で熱海の山中で一人暮らしをしている「渡る世間は鬼ばかり」や「おしん」などで有名な著者。「使わないお金はないのと同じ」「持っていないものには縛られない」など本当の意味での豊かな老後についての提案です。子どもに恵まれなかったこと、脚本家としても芽が出るまでに苦労の連続だったこと、戦争を体験したことなど、長生きされている方だからこそ納得させられる言葉がたくさん並んでいます。プラス思考で人生をエンジョイしたくなる一冊です。

 

0.5ミリ

0.5ミリ (幻冬舎文庫)

 安藤 モモ子(著) (幻冬舎)
 新人の映画監督としても注目されている著者の小説デビュー作。介護ヘルパーとして働くサワはトラブルに巻き込まれ街を離れようとするが無一文になってしまう。ヘルパーとしてのスキルを活かし、老人たちの家を転々としながら暮らすことにしたサワ。最初は困惑していた老人たちも癒しを得ていく。映画化もされているので併せてご覧ください。

 

 家族と同居して生活のすべての面倒をみてもらうよりも、積極的に外に出て社会との関わりを持ったほうが認知症の進行を遅らせるとの研究結果もでています。誰かや何かに依存することなく、お互い助け合って豊かな生活を過ごすのも選択肢のひとつかもしれません。

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