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リラックスできる静けさを味わう絵本

 毎日を普通に過ごしているだけでも、車の音、人の声、街を歩いているだけでもいろんな音に囲まれています。騒がしい音楽を打ち消すために音楽をヘッドフォンで聞いたり一日中音から離れて暮らすことができません。

人恋しいときは、ちょっとした音にも安心感を覚えますが、不快と感じる音は自律神経を乱してしまいリラックスできません。今回は現実から離れてリラックスできる静けさを味わう絵本を紹介いたします。お疲れ気味の社会人の方、眠る前にリラックスしたい方におすすめです。

 

まっくろネリノ

まっくろネリノ (世界の絵本)

ヘルガ=ガルラー(著) (偕成社)
 両親も兄弟もカラフルで美しい色を持っているのに、自分だけまっくろに生まれたネノリ。いつも仲間はずれにされ、悲しい想いをしながらもカラフルな色に憧れています。ある日、兄弟たちがだれかに連れ去られてしまい・・・。

勇気と機転を利かせて自分なりの色を生かして大活躍するネノリ。自分がコンプレックスだと思っているところも、実は個性であると気づかせてくれる絵本です。真っ黒の用紙にパステル調の美しい色で描かれたイラスト。包み込んでくれるような優しい闇の黒の美しさにはっとさせられます。

 

ねむいねむいおはなし

 

ねむいねむいおはなし

 ユリ シュルヴィッツ(著) (あすなろ書房)
 「ねむいねむい」という優しい言葉の繰り返し、すぐにでも寝てしまいそうな気だるげなイラスト。登場するすべてのものに顔があり、眠そうにしています。うすぼんやりとした色彩、濃淡の黒で表現された夜が静けさを誘い出し、静かな眠りに誘ってくれる絵本。雰囲気たっぷりの不思議な真夜中が描かれています。お子さまの寝かしつけにもおすすめの一冊です。

 

空がレースにみえるとき

 

空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)

 エリノア・ランダー・ホロウィッツ(著) (ほるぷ出版)
 神秘的なラベンダー色の空、手をとって円になり踊る人間と動物。空がレースにみえるとき、それは魔法がかかる時間です。

「ビムロスの夜」と呼ばれる月明かりが照らす特別な夜に繰り広げられる幻想的な夜の時間。楽しそうな文章と、夜の静けさを表す色鉛筆と水彩絵の具で描かれたイラストがマッチして、マザーグースのような世界に旅立たせてくれます。

 

 人やモノに囲まれてストレスが溜まってしまう、たまに一人の時間をとらないと疲れがたまってしまうという方は日常のなかに静かなひとときを持つように過ごすのがおすすめです。そっと静かな時間に触れたとき、心から安らぎを感じることができるでしょう。

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