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【トラのじゅうたんになりたかったトラ 感想】トラが登場する、子供におすすめ絵本。

 しなやかで野性味あふれる姿、美しい模様とするどい牙。動物園でもライオンとトラは王者の風格で子どもたちにも人気があります。一匹で行動し、堂々としている姿がかっこよくみえますね。

強さに憧れる男の子には特に人気があり、変身ヒーローものでもトラをモチーフとしたキャラクターが登場するものもあります。今回は、お子さまに人気のトラが登場する絵本を紹介いたします。読み方もトラの鳴き声など工夫して読んであげてくださいね。

 

トラのじゅうたんになりたかったトラ

トラのじゅうたんになりたかったトラ (大型絵本)

 ジェラルド・ローズ (著) (岩波書店)
 痩せこけた年寄りトラは、王さまが敷いているトラのじゅうたんになりたがります。

楽して贅沢をしたいと願ったものの、贅沢三昧で太っていくトラ。このままじゃじゅうたんじゃないとバレてしまう!てんやわんや、大爆笑の絵本。とてもひょうきんなトラの表情に子どもたちは大笑いすることでしょう。

 

金剛山のトラ 韓国の昔話 (世界傑作絵本シリーズ)

金剛山のトラ 韓国の昔話 (世界傑作絵本シリーズ)

 チョン スンガク(著) (福音館書店)
 ユボギ少年は生まれたときから父親がいません。父は金剛山のトラに殺されたと知り、大きくなったら仇をとろうと武術の練習に励み、たくましく育ちます。

そしていざ、敵討ちの旅へ。一寸法師のようなたくましくを感じますが、日本の昔話とはひとあじ違う韓国の昔話。エネルギッシュな挿絵がトラの恐さを引き立ててくれます。

 

ウェン王子とトラ

 

ウェン王子とトラ

 チェン ジャンホン(著) (徳間書店)
 昔、猟師に子どものトラを殺されてしまった母トラ。憎しみと悲しみのあまり、人間の村を襲うようになります。

困った王様は、どうにかしようと頭を悩まし占い師に助言を求めると、ウェン王子を母トラに捧げるように進言され・・・。人間の住む世界と自然世界を結ぶ役割をもつウェン王子のやさしさに心揺さぶられる感動作。2005年ドイツ児童図書賞受賞作品です。

 

 強いものと弱いもの。お互い威嚇せずに共存しあうためにも、強者の代表であるトラのいろんな側面を見ることが大切。強そうだけどこんな一面もあるんだなと思えれば、今まで恐がってチャレンジしなかったことにもやる気が湧くかもしれません。

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