ペットは大切な家族。言葉こそ通じなくても、そこには確かな愛情があり、共に過ごした幸せな時間があります。
そんな大切なペットを亡くして悲しんでいるあなたへおすすめの本を紹介いたします。無理に忘れようとか前向きになろうとしなくても大丈夫。そっと想いを馳せて、いつまでも忘れないで心の中で共に生きていくことができますように。
ずーっと ずっと だいすきだよ (児童図書館・絵本の部屋)
ハンス ウィルヘルム(著) (評論社)
幼いころからずっと一緒に暮らしてきた犬のエルフィー。今日も明日もずっと一緒にいるのが当たり前と思っていたのに、ある日エルフィーは死んでしまった。毎日だいすきと声に出して伝えることの大切さ、命の尊厳を考えさせられる絵本。教科書にも採用されている深い愛情に満ち溢れた一冊です。
動物を看取るということ
三井 ひろみ(著) (晶文社)
動物も病気になります。ペットとの別れが突然なのも苦しいものですが、看取りをするというのも心身ともに大変です。喪失の悲しみとどう向き合っていくのか、闘病の苦しさについて3人の獣医のインタビューも交えて人と動物の絆を考えさせられるノンフィクション作品。悔いのないようにどう医療をほどこすのか、ペットを飼っている方には一読してもらいたい本です。
天国からやってきたねこ (えほん・ハートランド)
河原 まり子(著) (岩崎書店)
動物にかかわらず、だれかを亡くしたあとも共に過ごした想い出はいつまでも残るもの。目には見えなくても、声が聞こえなくても、そばにずっと一緒にいてくれるのかもしれません。悲しみにくれていると、そばにいてくれても感じられないことも。別れから無理に立ち直らせようとするのではなく、そっと心を癒してくれる絵本です。
命の儚さに涙を流すこともありますが、一緒に過ごした幸せな時間は何事にも代えられない大切なもの。思い出を大切に、悲しみを和らげてくれるような本です。そして、その愛情を自分にも、他者にも再び分け与えてくださいね。