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読書はみんなのサプリ

変わり者だって良い。変人というのは長所だ、悩む必要ない。そう思えるおすすめ本3選。

そもそもが人と変わっているということは悪いことなのでしょうか?
とかく、日本は同質社会で、それゆえに高度経済成長を成し遂げたのだと言われますが
いつまでもそんなことでいいわけじゃありません。
少し前から、そのほころびは社会のあちこちで出てきています。
そんな、同調圧力に抗うための本を3冊紹介します。

 

『フレデリック ちょっとかわったのねずみのはなし』

 

フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし

著・レオ・レオニ
牧場に沿った石垣の中におしゃべりのネズミの家がありました。お百姓さんが引っ越してしまったために、納屋は傾きサイロは空っぽになっています。
おまけに冬が近づいてくるのです。のねずみたちは冬に備えせっせと食べ物を蓄えました。でもフレデリックだけは別です。
どうして働かないのかと訊く仲間たちにフレデリックは、お日様の光を集めてるんだと答えます。
あなたは子供の頃、他の人達と考え方が違うことに悩んだ経験がありますか。でも社会に出ると上手くいけばそれがものすごくプラスになることがあります。
ちょっと変わっていると言われたことがあるなら、この作品は救いになることでしょう。そういう人におすすめの本です。

 

『自分だけのいろ いろいろ探したカメレオンの話』

じぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなし

著・レオ・レオニ
オウムは緑、金魚は赤い、動物はそれぞれ自分の色を持っていますが、カメレオンだけは周りの色に合わせて色が変わってしまい、自分の色がありません。
カメレオンは自分の色をもてないことを嘆いていました。ある時カメレオンはもう一匹のカメレオンに出会い悲しみを共有します。
このお話は自分の色にこだわっていたカメレオンが考え方を変えることで幸せになるお話です。
その発想の転換にははっとさせられます。登場するカメレオンは実に可愛くてシンプルでカラフルなのです。
ちょっと頭を柔らかくしないとなと感じている会社員におすすめの本です。

 

『ずーっとずっとだいすきだよ』

ずーっと ずっと だいすきだよ (児童図書館・絵本の部屋)

著・ハンス・ウィルヘルム
犬のエルフィーと男の子は大の仲良し一緒に大きくなりました。でもエルフィーは犬だから男の子よりもずっと早く大きくなりました。
そしてだんだんと老いて太っていきました。男の子は寝る前に必ずエルフィーずっと大好きだよと言ってあげたのでした。
ある朝、目を覚ますとエルフィーが死んでいました。みんな悲しくてたまりませんでしたが、男の子は毎晩エルフィーにずっと大好きだよと言ってあげていたので、いくらか気持ちが楽でした。
愛する者との死別がテーマの作品です。死んでしまってからはもう好きだと言えなくなってしまうから、気持ちをきちんと伝えようと語りかけています。

 

「みんな違って、みんないい」という名台詞があります、これらの絵本はもう少し突っ込んで理由を説明してくれています。
絵本なんて、と舐めちゃいけませんよ。

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