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【発達障害とは 本】理解を深めよう「発達障害」。種類、原因を正しく学ぶ。

他人の感情やその場の空気を汲み取りにくい、スケジュールやモノの管理が苦手…。そんな、かつては“その人の個性の範疇”とされてきた特徴が、近年では「発達障害」の定義に照らし合わせ捉えられるようになりました。しかし、「障害」という響きから「発達障害」をネガティブなものと捉えるのは、とても勿体ないことです。

それが自分であっても身近な人であっても、『“その人にとって”苦手なこと/得意なこと』を掘り下げて理解することは、お互いの生活にとってとても重要であり、必ず良い影響をもたらすはずです。そこで今回は、より正確に「発達障害」の理解を深めることのできる本を三冊ご紹介します。

 

ASD、ADHD、LD 職場の発達障害

 

ASD(アスペルガー症候群)、ADHD、LD 職場の発達障害

一冊目は「ASD、ADHD、LD 職場の発達障害」(宮尾益知監修)。

『発達障害』とひとことに言っても、肝心のその中身や種類までをきちんと理解できているわけではない――そんな方にまずおすすめしたいのがこちらの一冊。発達障害の中でも特に大人に多いASD(アスペルガー症候群)、ADHD(注意欠如多動性障害)、LD(学習障害)の3つの基本的な特性を、それぞれ理解することができます。

こちらの本は、職場の人間関係に悩んでいる方に特におすすめ。職場で起こったトラブルの実例がそれぞれ種類別にまとめられているだけなく、具体的な対応策も提示されています。実際に困っていることの解決の糸口が、ひょっとすると掴めるかもしれません。

 

ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本

ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本

二冊目は「ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本」(村上由美著)。

人間、誰にだって苦手なものやことは必ずありますよね。その中でも発達障害の人は“日常生活に支障をきたすレベルで”苦手なものやことがあるとされています。この本では、発達障害の人がちょっとした工夫で日常生活をよりスムーズに、ラクに過ごすことのできるヒントが具体的に提示されています。

こんな簡単なことで効果があるのかな?と思うほどの小さな工夫で、もしかしたら大きく生活が改善するかもしれません。似ている種類のトラブルが頻回に身の周りで起こりやすい方やその家族に、特におすすめしたい一冊です。

 

イライラしない、怒らない ADHDの人のためのアンガーマネジメント

イライラしない、怒らない ADHDの人のためのアンガーマネジメント (健康ライブラリー)

三冊目は「イライラしない、怒らない ADHDの人のためのアンガーマネジメント」(高山恵子監修)。衝動性が強く、突然怒り出すことが特徴の一つであるADHD(注意欠如多動性障害)。

自分の怒りをうまくコントロールすることができなくて困る、家族がいつもイライラして怒りっぽくて嫌だ――そんな悩みを持つ方におすすめしたいのがこちらの一冊です。イライラしていつも怒っていることは、実は凄く体力の要ること。

肩の力を抜いてより楽に生きて行くために、その手掛かりである『怒りという感情の操作方法』を、こちらの本で学んでみませんか。自分の怒りをコントロールするために必要なのは、性格でも才能でもなく、技術です。カッとなってしまうことに悩んでいる方やその家族におすすめの一冊です。

 

以上が、「発達障害」をより深く理解するためにおすすめの三冊です。

当事者や家族はもちろん、「発達障害」とは診断されていなくても、実際に日常生活の中でちょっと困っていることがある方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

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