今、生きるのが苦しいと思ってる大学生や社会人にお勧めの本、3冊を紹介したいと思います。
それは古典として有名な「孫子」、「老子」、そして「荘子」です。
「孫子」
老子と荘子は合わせて老荘といって有名ですが、孫子は軍師として優れた実績を残した人です。
古代の中国の優れた軍略家である孫子、有名なのは「風林火山」と言う言葉ですが、その戦いの心構えの数々は現代社会に置いても通用するものだと、近年は多くの人に注目されています。単なる戦術を超えた生きる術を孫子より学ぶ事ができるといっても過言ではありません。最初に書かれていることも。
「戦争は国の重要なことだからよくよく考えてから行動すること。」
現代風に読み解くと、「下準備は非常に大切ということ」が読み解けるとおもいます。
我々が行動する時にもその勝算があるか無いかを考えて行動するということにつながるのではないでしょうか。
古代の中国は小さな国が乱立し、日々熾烈な戦いを繰り広げられていた生きるに厳しい時代です。
左氏伝にあるように記録したら殺される。というような人の命の非常に軽い、現代日本とは比べ物にならないほど生を全うするのが大変な時代。そういった時代を生き抜くための知恵というものは2000年以上経った現在でも非常に有効なのではないかと思います。
「老子」
老子は有名な言葉「上善水のごとし」や「足るを知る者は足る」や「天網恢恢疎にして漏らさず」というような現代も残っている言葉の数々があります。
ある種の政治の統治論ではあるのですが、2000年以上生き延びてきた思想ですので、苦しいと思っている方でもなにか引っかかるものがあるのではないかと思っています。
「荘子」
荘子は老子をさらに細分化し、それを現実社会に落とし込んだ考え方をしています。
わたしが一番衝撃を受けたのは「死んだとしても葬儀もなにもいらない。天を蓋として地を棺とすればなんの不足があろうか」という考えでした。
これは日々、些事に振り回されていて墓などは人生の最重要事項と考えている現代の我々にとって強い衝撃を与え、かつ、それが2000年以上も前の思想だと思うと古典の深さには脱帽せざるをえません。
今苦しいと考えている方にオススメできる3冊の本でした。