今日は「愛」をテーマにしたおすすめマンガを3作品紹介します。
どの作品も短編なので、読みやすいと思います。
綺麗な愛、歪んだ愛、本物の愛など様々な形の愛が見えます。
1.私を連れて逃げて、お願い。
[まとめ買い] 私を連れて逃げて、お願い。(ビームコミックス)
全3巻、町田洋子/著
祖父母に抑圧され、自由から最も遠いところにいながら王子様の登場を夢見る姫の物語です。ある日、姫の目の前に王子様が現れますが、実は王子は殺人犯で、ふとしたことから姫と王子の逃避行が始まります。何もかもが初めての姫は、危なっかしくも芯が通っていて、王子が殺人犯とわかってからも味方であろうとする姿に心打たれます。いくつもの困難を乗り越え、愛を信じて結ばれた2人の話は必見です。
2,さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ
全1巻、永田カビ/著
この作品は作者の実体験を元に描かれたエッセイです。家庭環境が歪であり、大人となった作者があることをきっかけに社会からドロップアウトする中で愛を求めてレズ風俗に行く…といった内容となっています。こちらはタイトルにあるレズ風俗レポよりもそこに行くまでの過程をじっくりと書いており、レズ風俗の実情や詳細を期待して読むとつまらなく感じるかもしれません。自傷がやめられず孤独である、だけど愛が欲しい作者が何故レズ風俗を選んだのか…。大学生、社会人問わずエッセイが好きな方におすすめの一作です。
3.窮鼠はチーズの夢を見る
全1巻、水城せとな/著
「失恋ショコラティエ」の作者、水城せとなによる、同性愛を取り扱った作品…所謂BLに属するジャンルの本となります。
そのため好みは分かれる作品であるとは思います。主人公は元はノンケであり、結婚も経験しているサラリーマンの恭一。そんな主人公を好きになったのは、興信所で働く大学時代の後輩、今ヶ瀬。恭一の妻から浮気調査を依頼されたことからすべては始まります。2人は「窮鼠は〜」の後作品である「俎上の鯉は二度と跳ねる」で誓いを立てるのですが、この作品ではノンケである恭一が男に堕ちる過程を丁寧に描いています。その過程はエロティックでありながら寂しさも感じられ、BLだからと敬遠せずに、一度読んでいただきたい作品です。