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【文武両道 本】「文武両道」を実践している!おすすめ野球物語2冊

 「勉強とスポーツは両立するのか?」は小、中、高、大学生の学校時代を通じてだれしも感じる永遠のテーマです。いえいえ社会人になっても「仕事と運動の両立」は人生の課題かもしれません。
 この答え探しにオススメしたいのは、超超勉強ができる秀才エリート君たちが、なんとバリバリの「スポーツの専門家」に立ち向かって、「頭を使って」試合で勝ってしまうという、究極の?文武両道物語です。

 

「『弱くても勝てます』開成高校野球部のセオリー」

「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー (新潮文庫)

 1冊目の本は、「『弱くても勝てます』開成高校野球部のセオリー」(高橋秀実著、新潮文庫)です。数年前TVでドラマ化されてごらんになった方も多いでしょう。その原作本です。
 東大に毎年大勢合格する全国屈指のスーパー進学校、開成高校。野球部員といっても小さい頃から勉強ばかりの子たちで、はっきり言って野球は全然下手です。練習も週に1日、3時間しかしません。
 ところが東大大学院卒のOB先生の指導の下、なんと近隣の野球の強豪校を次々打ち破り、都予選でベスト16と甲子園まであと一歩のところまで勝ち進んでしまいます。
 先生の考えは「今更守備練習なんかしても手遅れ。こうなったらひたすら打ちまくり、10点取られたら25点取り返す。そうすれば勝てる」。戦術も戦略も何もなく、全員がただバットを激しく大振りする野球で、油断した野球のエリート校を負かしてしまいます。結局、勝負って気迫なのかと痛感させられます。

 

「ビッグデータ・ベースボール 20年連続負け越し球団ピッツバーグ・パイレーツを甦らせた数学の魔法」

ビッグデータ・ベースボール 20年連続負け越し球団ピッツバーグ・パイレーツを甦らせた数学の魔法 (角川書店単行本)

 もう1冊は、「ビッグデータ・ベースボール 20年連続負け越し球団ピッツバーグ・パイレーツを甦らせた数学の魔法」(トラヴィス・ソーチック著、角川書店)です。
 同じ「天才君」でも、こちらはプロの米国メジャーリーグでのお話。万年負け続けの弱小球団を立て直そうと、雇われたある幹部。米一流大学を出た数学の秀才で、野球オタクだが実戦経験なしという変わり種です。
 監督や選手たちは最初は小馬鹿にしますが、彼の独特のデータ分析と理論に基づく作戦で徐々に結果が出始めると、みな豹変。どんどん勝って、ついには念願のプレーオフ進出を果たします。
 今やメジャーで当たり前となった高度な理論野球の草創期の物語です。開成高校とは随分異なりますが、秀才ってやっぱり考えることが違う、というのは共通項のようです。

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