英国式アフタヌーンティーといえば、貴族の社交として広まったお茶会。寛いだ雰囲気でサンドイッチやスコーン、ケーキ、紅茶をいただく優雅な空間。日本で暮らしていても、ホテルやオシャレなカフェでもいただくことができます。お作法やおうちでアフタヌーンティーを楽しむ方法、お茶会が印象的な小説を紹介いたします。
「もしも、エリザベス女王のお茶会に招かれたら?-英国流アフタヌーンティーを楽しむ エレガントなマナーとおもてなし40のルール」
藤枝 理子・作
ロイヤルブルーの表紙が何とも美しく、背伸びをしたくなる一冊です。招待状が届くところから立ち居振る舞い、銀の三段スタンドはどこから食べるのか、会話の内容にいたるまで解説されています。アフタヌーンティーは日本の茶の湯文化に影響されてできたものだそうです。ゲストをお招きし、丁寧にもてなす。そんなおもてなし精神や心のゆとりを常に持ち合わせたいものです。
「お茶の時間のイギリス菓子 伝統の味、地方の味 暮らしてわかった、1日5回のティータイムがある国で、みんなが楽しみにしているおいしさ 」
お茶の時間のイギリス菓子 伝統の味、地方の味 暮らしてわかった、1日5回のティータイムがある国で、みんなが楽しみにしているおいしさ
砂古 玉緒・作
日本で揃えられる材料で作れる素朴なイギリスのお菓子レシピ。イギリス文化についても書かれているので、コラム目当てに読むのもおすすめです。素材の良さを生かしたシンプルなお菓子が多く、ナッツやドライフルーツを使った甘さ控えめで紅茶にあうものが多いです。写真もたくさん掲載されているので、自宅にお友達を呼んでアフタヌーンティーを楽しむときの心強い一冊です。
「不思議の国のアリス」
(角川文庫) ルイス キャロル・作
ディズニーアニメの印象が強いアリス。ジョニー・デップが出演した実写映画もありますが、意外と原作を読んだことがない方が多いのではないでしょうか。原作は言葉遊びが面白く、登場するキャラクターたちは全員ヒトクセある人物ばかり。シェイクスピアと同じく、英語でないと韻の踏み方がわからない作品と言われていましたが、角川文庫版は小難しい解説もなく自由に楽しめます。子供心に戻って自由な発想で読むと面白さが分かります。お茶会のシーンはハチャメチャのてんやわんやで思わず声を出して笑ってしまいそうになります。
眺めているだけでも楽しく、優雅な気分になれるアフタヌーンティー。イギリス好きの方はページを開くたびにイギリスの空気に触れることができます。たまには気取ったお茶会も素敵ですよね。丁寧に入れたお気に入りの紅茶をそばに置いて読んでみてください。
