ほんのむし

読書はみんなのサプリ

【メイド 海外 文化】英国メイドの魅力が分かる、おすすめ本。萌えだけじゃない。【歴史 イギリス】

 「おかえりなさいませ、ご主人様~」と可愛らしい甲高い声で迎えてくれるメイドカフェだけじゃありません。主人に一途で臨機応変に対応できるメイドさんは、昔の日本女性の魅力と似たような魅力を感じることがあります。

主人とメイドの信頼関係こそがその大きな魅力なのかもしれません。今回はメイド文化のある英国メイドについての本を集めました。誰かに仕える仕事をされている方にもおすすめの本です。

 

図説 英国メイドの日常 新装版

 

図説 英国メイドの日常 新装版 (ふくろうの本/世界の文化)

 村上リコ(著) (河出書房新社)
 19世紀後半から20世紀初頭のメイドの実態が知れる300点の図録。およそ三人に一人が住み込みで働いていたメイドたち。

いちばん普通の女の子たちが繰り広げる恋、喜び、悲しみ、将来。等身大の彼女たちの声が聞こえてきます。ロンドンと農村の賃金の差、メイドや家庭教師の身分など、英国身分社会の一面も垣間見れます。

 

英国メイドの世界

英国メイドの世界

 久我 真樹(著) (講談社)
 時代背景、主人と使用人の関係性など執事とメイドの違いを知りたい方はこちらの本をどうぞ。使用人という立場について解説された本で、第一次産業から第三次産業までの間、終身的雇用から待遇に応じて渡り歩くメイドの変化を知ることができます。

多くの論文を引用した学術書的な硬派な本です。仕事やキャリアについて真面目に考察されているので、18世紀から20世紀のイギリス文学がお好きな方にもおすすめの一冊です。

 

図説メイドと執事の文化誌

図説メイドと執事の文化誌

 シャーン・エヴァンズ(著) (原書房)
 ヴィクトリア朝時代からエドワード朝時代の貴族の館を支えるメイドや執事。フルカラーの写真がたくさん掲載されています。当時の女性は職業選択の自由もなく、労働階級の女性たちは「ご主人さま」のために厳しい暮らしを強いられていました。大変そうな仕事ですが、お屋敷勤めができる人はまだ恵まれていたそう。主人と直接対面できるのは選ばれた人たちであるという使用人階級についても学ぶことができます。

 

 英国に興味がある方、英国文学を読む際にも資料として目を通しておきたい本です。時代背景を知ることにより、より世界観に没頭することができるでしょう。

Copyright © ほんのむし All Rights Reserved.

Privacy Policy