立派な仕事を成し遂げるには先人の知恵も必要。一人で考え込んで決断するよりも、いろんな人の意見を取り入れたいものです。とはいっても、一歩社会に出れば自分の利益ばかり優先したい人ばかり。素直に意見を聞いているだけでは思わぬ事態に陥ってしまうことも。今回は、日々情熱的に仕事に取り組む社会人の方におすすめのブックガイドを紹介いたします。仕事のモチベーションアップに、アイディアの発想に、いろんな本を手にとってみるきっかけになれば嬉しいです。
リーダーの本棚 決断を支えた一冊
日本経済新聞社 (編集) (日本経済新聞出版社)
日経新聞で連載されていたコラム「リーダーの本棚」が書籍化されました。経営者、学者、政治家などリーダーと呼ばれる人たちの修羅場を乗り越えてきた力は本によって育てられてきたもの。一人で決断を下さなければならないプレッシャーと戦いながら、本の力を借りて大業を成し遂げてきたリーダーたち50名の古典、経済・経営書、歴史書、科学書、エンターテインメントと、座右の書、愛読書などが紹介されています。仕事や人間関係で悩んだときに、リフレッシュしたいときに読みたい本など、普段手にすることのない本が必ずみつかるブックリストです。管理職の方におすすめです。
政治家の本棚
早野 透(著) (朝日新聞社)
2002年に発行された永田町の議員たち43人がどんな本を読んで政治家として歩んできたかを紹介したインタビュー集。政治家としての自己形成をどのようなスタイルで築いてきたのかが理解できます。本の感想は思ったより少なめですが、その本を手にしたときのエピソードを知ることができるのが読書好きには面白いところ。世代によって好む本のジャンルも異なります。選挙の前に、本から得た知識をどう取り入れていくか悩んでいる方におすすめの一冊です。
巨人たちの本棚 偉大な経営者はこんな本を読んでいた
久我 勝利 (著) (光文社)
現代にも名を残している歴史上名高い経営者たちの生い立ちと業績、本を照らしあわせ、人間的哲学や古典を知ることができる本。中国の史書や岩波文庫などの古典が中心にあげられています。この時代だからこの本からヒントを得たのだろうという推測部分も多いですが、そこがまた面白いところ。あの偉人はこの本でしょうと自分なりに想像してみるのも楽しいです。現代の経営者でも古典をよく読んでいらっしゃる方が多いもの。古典を読まなきゃと思いつつも何から手をだしたら良いのかが分からないという方にもおすすめです。
同じ本を読んでも現実に自分の考えにどう取り入れていくかは人それぞれ。ひとつずつ自分のなかで消化しながら本からの知識を活用してくださいね。