女性たちをコルセットから開放し、当時は男性用下着の生地として使用されていたジャージ生地のスーツを作ったり、喪服の色だった黒を個性を引き立たせる色として活用したり、ファッション界で次々にタブーを破り革命を起こしたココ・シャネル。
孤児院育ちの貧しい環境で育ったにも関わらず、逆境に負けず、チャンスを生かし、型破りな姿勢で多くの人々を魅了してきました。時代を経た今でも、女性実業家のシンボルとして愛され続けている人物です。香水やメイクアップ商品など女性を美しく自由にしてくれるシャネル。そんなシャネルの生涯を知ることができる本を集めました。エネルギッシュなパワーをおすそ分けしてもらえるような本です。
贅沢の条件
山田 登世子(著) (岩波書店)
愛知淑徳大学教授でフランス文化史を専攻されている著者による贅沢の考察。時代によって異なる贅沢の条件。あなたにとっての贅沢は何ですか?と聞かれたら答えられますか。日々変わりゆく時代と価値観、それに翻弄されずに自由に生きたきた女性たちとしてココ・シャネル、白洲正子、森茉莉を紹介し、現代の贅沢を浮き彫りにします。同著者による「シャネル 最強ブランドの秘密」もあわせてどうぞ。
ココ・シャネル 時代に挑戦した炎の女
ココ・シャネル 時代に挑戦した炎の女 (FIGARO BOOKS)
エリザベート・ヴァイスマン(著) (阪急コミュニケーションズ)
「他人に厳しく、攻撃的で、威圧的で、移り気で、扱いにくい人物」と呼ばれながらも、結婚し子どもをもつことができなかったシャネルは一層仕事にのめり込んでいく。そしてパリのモードの先駆者として後世に影響を与え続けています。シャネルの生涯、恋、影響を与えた人物など、いろんな側面からアプローチされた本。FIGARO監修のおしゃれな表紙に目を奪われます。映画でシャネルのファンになった方はこちらをおすすめします。
VOGUE ON ココ・シャネル
ブロンウィン・コスグレーヴ(著) (ガイアブックス)
写真やイラストがたくさん掲載されたシャネルの哲学にあふれた本。ブランドとして成立するためには、ものづくりの妥協を許さない確固たる信念がありました。ただ眺めているだけでも楽しい写真集のようなつくり。ファッション関係のお仕事をされている方にもおすすめです。
働く女性はもちろん、男性もシャネルの頭の回転の良さ、時代の先読みの仕方を学べるココ・シャネルの本。ビジネスパーソンや自立した女性になりたいという方におすすめしたい本です。