社会人になると、仕事や趣味などで関わりがなければ科学とは無縁の生活を送ることが多いのではないでしょうか。
しかし自分の子どもが自然科学に興味を持ち始めると、子どもの知的好奇心を満たしてあげたいという思いから、実験ができるイベントや教室などの情報を収集することもあると思います。
教室に通うには費用もかかるし、時間の制約もあることからなかなか通わせられない、と言う方にはご自宅でも親子でできる簡単な科学実験があります。楽しみながら親子で学ぶことができる本を紹介いたします。小学生〜社会人におすすめです。
「科学の実験」
遊びながら実験ができる優れた本です。この本の素晴らしいところは、学年に対応したものを紹介してくれているところです。
小学生を対象にしている本ですが、小学1年生対象の実験で大人の手助けが必要なマークがついているものならば、就学前の年長でもチャレンジできるものがあります。実際に実験をしなくても、DVDを見たり一緒に本を見たりすると小学校に入学する前に子どもが科学に興味を持つきっかけにもなります。幅広く様々な視点で考えることができ、いつ見ても新しい発見をすることができるので、長い間重宝します。
「ガリレオ工房の科学マジック」
もっと楽しく、遊び感覚で学べる本が欲しい場合は、ガリレオ工房編著「ガリレオ工房の科学マジック」がおすすめです。この本の魅力は、実験過程が写真で紹介されているところです。
自分たちでチャレンジする時の参考になるので便利です。入手しやすい材料ばかりで行えるものがほとんどですが、万が一入手できない場合でも、写真を見ることでイメージしやすくなります。本の題名にもあるように、この本は科学手品をすることで楽しみながら科学に触れることを目的としています。著者はまえがきで、この本の様々な利用シーンの一つに「宴会のネタ」を挙げています。
社会人でも忘年会や新年会などのイベントで同僚に披露できる手品も含まれていて、親子で活用することができます。
「ガリレオ工房の科学あそび」
ガリレオ工房の科学あそび〈PART1〉家族そろって楽しめる新ワザ70選
もっと親子で色々な実験にチャレンジしたい方には、滝川洋二編著「ガリレオ工房の科学あそび」シリーズがおすすめです。
このシリーズはPart1からPart3まで出版されており、全て漫画形式で方法が書かれています。台所でお料理をしながら楽しめるものや自宅にある文具類などを使った実験など、身近なもので試すことができるのがこのシリーズの魅力です。豆知識にもなるコラムも書かれているので勉強にもなります。
これらの本は大人が一緒に行うことを前提に書かれているため、子どもだけで実験しないように注意する必要があります。
イベントや教室に通わなくても自宅で親子で一緒に体験することで、絆も深まり日々の会話も弾むでしょう。
日頃は忙しくてなかなか子どもと一緒に過ごせない方も、休日に一緒に実験することで子どもの成長を間近で見られる貴重な時間を過ごすことが可能です。