読み聞かせをしようとしても、本に集中してくれない、そっぽを向いてしまうとお悩みのお母さんはいませんか。
そんな子供にはぜひ食べ物のお話で、もう一度読み聞かせを試してみてください。
いろいろ試したけどなーっていう方も、ぜひこれらのオススメ本を試す価値がありますよ。
『きつねのホイティ』
日本のきつねは、油揚げが大好きです。スリラン力に住むきつねのホイティもやっぱり食いしん坊で、おいしいものが大すきです。
ほかほかのごはん、ココナッツミルクで煮た野菜のカレー、唐辛子で味付けした魚のフライ、はちみつのたっぷりかかったヨーグルト......。
スリランカの村の人たちは、こんなごちそうを食べています。食いしん坊のホイティも、なんとかしてごちそうにありつこうとします。その気持ち、わかりますね。
ごちそうと歌と笑いのつまったゆかいな絵本です。スリランカの村の暮らしが、絵の細部から伝わってきて、読み聞かせにもよろこばれるでしょう。
『十二支のお節料理』
著・川端誠
千二支って、しっていますか?ねずみ、うし、とら、うさぎ、たつ、へび、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、いのししの12種類の動物たちのことです。この十二支が、お正月のごちそう、お節料理を分担して準備します。
とらは、珍しい食べ物を用意する係。うまは、道具を揃える担当。ひつじは、下拵えの係です。お節料理は、美しい重箱に盛り付けられて、お正月のごちそうのできあがりです。
日本の食文化の代表ともいえるお節料理。さらに、年越しの支度や、正月をむかえる準備のようすを十二支たちが楽しく紹介する絵本です。
『ゼラルダと人喰い鬼』
著・トミー・ウンゲラー
むかしむかし、あるところに人喰い鬼がいました。するどい歯、ごわごわのひげ、大きな鼻、それに大きなナイフをもっていて、朝ごはんに子どもを食べるのがなによりも大すきというのです。
この鬼のせいで、村から子どものすがたが見えなくなってしまいました。
村から離れた森に住むゼラルダは、料理が大好き。おとうさんのかわりに市場へ行く途中、鬼に狙われてしまいます。
ゼラルダのつくる料理の数々は垂涎ものです。昔ばなしふうのこわくて楽しい不思議な絵本です。
さすが、人間の根源的な欲求、食欲です。これまでとは違った興味をしめすことでしょう。
そして一度、読書の楽しみを知ってしまえば占めたものです。食べ物以外の本にもどんどん興味の対象が移っていくことでしょう。