マイペースで気まぐれで、つれない時もあるけど、時々甘えてくるのが可愛くて。猫はペットと呼ぶよりは“大切な家族の一員”と呼ぶ方がしっくりくる方も少なくないのではないでしょうか。
そんな猫好きにとってはたまらない、愛猫について書かれたエッセイ本をご紹介致します。
「猫にかまけて」
一冊めは「猫にかまけて」(町田康著)。
猫好きで知られる著者が、こよなく愛する三匹の愛猫とのエピソードをたっぷりと綴るエッセイ本です。
ただ猫かわいがりするだけでは決してなく、猫と暮らしていく上では避けて通ることの出来ない“病気”や“お別れ”についても目をそらすことなく、きっちりと描かれています。真の愛猫家におすすめしたい一冊です。
「今日も一日きみを見てた」
二冊目は「今日も一日きみを見てた」(角田光代著)。
今まで猫を飼ったことのなかった著者が、あるきっかけで仔猫をもらい受け、戸惑いながらも深い愛情を注いでいく様子が描かれたエッセイ本です。愛猫“トトちゃん”の写真もとっても可愛らしいです!読んでいると、自分も猫を飼いたくてたまらなくなってしまいます。既に飼っている方が読めば、自分の愛猫にますます構いたくなってしまうこと間違いなしの一冊です。
「ネコの吸い方」
三冊目は「ネコの吸い方」(坂本美雨著)。
SNSでもお馴染みの、著者の愛猫“サバ美ちゃん”との馴れ初めや、共に暮らす生活の様子がたっぷり詰まったエッセイ本です。著者自身の猫との思い出の歴史や、参加している愛護活動なども紹介されており、惚れ惚れするほどの愛猫家ぶりを十二分に堪能することが出来ます。猫が好きな方はもちろん、猫が苦手な方でも思わず猫に興味を持ってしまいそうな充実した内容でおすすめです。
「それでも猫は出かけていく」
四冊目は「それでも猫は出かけていく」(ハルノ宵子著)。
人生を猫に捧げ、たくさんの猫と関わってきたからこそ語ることが出来るだろうエピソード満載のエッセイ本です。
決して人間主体ではなく、猫と自分という“生き物同士としての付き合い方”にはハッとさせられます。著者のハルノ宵子さんは、妹である吉本ばななさんのエッセイにもたびたび登場する方なので、そちらも併せて読んで楽しむのもおすすめです。
以上が私のおすすめする「愛猫について」書かれたエッセイ本です。猫を好きな方にも、そうでもない方にもおすすめできる面白い本ばかりです。ぜひ一度読んでみて、猫という不思議で魅力たっぷりな生き物について、理解を深めてみるのはいかがでしょうか。