あなたは猫派ですか?それとも犬派?
今回は断然、犬だという方にぜひ読んでほしい絵本があるので紹介させてください。
『こいぬがうまれるよ』
著・ジョアンナ・コール
おとなりのいぬに、もうすぐあかちゃんが生まれるの。かあさんいぬのおなかは、はちきれそう。うまれる日がくると、いぬはかみをちぎって、下にしいて、やわらかい寝床をつくります。
あかちゃんは、うすい袋をかぶってうまれてきました。かあさんは袋をやぶき、あかちゃんをぺろぺろなめて、きれいに乾かします。
目もみえないし、耳もきこえないけれど、おっぱいだけはどこにあるか、ちゃんとわかって、すぐにいっしょうけんめい、飲みはじめます。
イヌの出産を記録した写真絵本です。モノクロのイヌだけが写っている写真にそえられたやさしい文章が、子イヌの誕生と成長を伝えています。
最後にこのイヌの飼い主となる女の子が登場するのも、読者にはうれしいですね。
『わんわん村のおはなし』
著・中川李枝子
わんわん村のねそべり、しっぽ1番地に、犬のいぬおかさん家がすんでいます。おとうさんのなまえは「たろうまる」、おかあさんは「すみれ」。そして、ふたごの子犬がテックとタックです。
2ひきは、かおも、こえもそっくりですが、見わけはつくでしょうか?だいじょうぶです。テックはまえあしが手ぶくろのように白く、タックはうしろあしが、くつしたのように白いのです。
それでおとうさんとおかあさんは、子犬たちを「てぶくろテック」「くつしたタック」とよんでいます。
ふたごの子イヌを主人公にすえ、元気な子どもの日常に寄りそいながら描かれた物語です。9つの短いエピソードからなっていて、自分で少しずつ読むのも、大人に読んでもらうのも楽しいです。
絵本の一人読みを始めたおこさんにオススメの本です。
『家の中では、とばないで!』
著・ベティー・ブロック
グロリアは、10センチくらいしかない小さな小さな白いイヌです。でも、世界中のことばをしたべれたり、367もの芸当ができる、ふしぎなイヌなのです。
グロリアは、アナベルという女の子と一緒でした。じつは、グロリアはアナベルの両親からアナベルを守る大切な役割を受けた妖精でした。
ある日、アナベルの前にふしぎな金色のネコがあらわれ、おまえは空をとべるようになるよといました。
1970年にアメリカで刊行された作品です。日本では、1981年に『おしゃべりのできる子犬』のタイトルで出版されました。
ファンタジーが好きなお子さんにオススメの本です。
どれも読み聞かせを卒業して、自分で本が読めるようになるくらいの子供にもおすすめの本です。
でも犬好きの大人が読んでも、もちろん構いませんよ。