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【犬は家族の一員だ】ワンちゃんとの友情や愛情が描かれたおすすめ本3選。

忠犬ハチ公の例を出すまでもなく、犬は昔から人間に尽くす忠実なペットという側面が大きいですね。
猫とは違って常に忠誠を誓っているような態度は好感が持てますね。

『名犬ラッシー』

名犬ラッシー (子どものための世界文学の森 36)

著・エリック・ナイト


コリー犬のラッシーは、毎日決まった時間に、飼い主のジョーをむかえに学校へいきます。犬は正確な時間感覚をもっていて、けっしてまちがえることはありません。
きびしい不況がやってきて、家はラッシーを飼い続けることができなくなります。遠い北の地に売られていったラッシーですが、ジョーをむかえにいく時間になると、落ち着きません。
本能が南へ行けとつげます。ラッシーは、にげだして南へむかいます。飢えに苦しみ、急流に流され、大けがをしても、ラッシーは走り続けます。
人に飼われていたイヌが、野生の中でたくましく生き抜いていく姿を描いた、動物文学の名作です。美しく忠実なコリーへの愛情と尊敬があふれています。

『極北の犬トヨン』

極北の犬トヨン

著・ニコライ・カラーシニコフ


極北に住むツングースの人びとは、犬は神さまが人間にくださったものだと信じています。犬は、人間のために猟をし、人間のために働き、人間と家畜を守ってくれるのです。
グランの一家にとって、トヨンは神でした。不運続きだったグランの家に子犬のトヨンがやってきてから、幸運がはじまったからです。トヨンは、家畜が遠いところにさまよい出ると、探しにいって、かならずつれて帰ってきます。
猟にいけば、するどい嗅覚で、獲物を知らせます。
厳寒の地で暮らすツングースの人びと、主人のグランにつくすトヨン、自然の脅威と美しさ。たんたんとした記述の中から、遠い未知の世界の魅力を身近に感じることができます。

『狛犬の佐助 迷子の巻』

狛犬の佐助 迷子の巻 (ノベルズ・エクスプレス)

著・伊藤 遊


石でできている狛犬が しゃべったんです! 羽野神社の大台に2頭の犬がいました。右側の狛犬は「あ」といっているように口をあけ、左側のは「うん」といっているように口を閉じています。
石でできているのに、2頭の狛犬はおしゃべりができました。150年前にこの犬を彫った佐助の魂が、今も体の中に残っているのでしょう。
狛犬の佐助は、新米大工の耕平が神社にお参りにくるのを今か今かと待っています。耕平は、狛犬にいつも話しかけてくれるのです。いなくなった愛犬に似ているからでした。
神社を舞台にしたファンタジー。狛犬がしゃべるという設定が無理なく描かれ、親方と弟子のテンポのいいかけあいが楽しめます。

 

決して裏切らない犬という存在を通して友情や愛情を学べることもあるでしょうね。
だからこそ犬を飼うということは、子供の情操教育にとって望ましいと言われているのでしょう。

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