あの有名作家の生活をのぞき見できる本
あの名作はどこで生まれたのか、作家たちはどんな場所で生活していたのか気になることはありませんか?
作家を知ることは作品を深く読み込むことができ、その時代の場所や風景、執筆している姿を想像すると難解だと思っていた作品もすんなりと世界観に入り込むことができることもあります。
今回は、有名作家が暮らした家や生活を題材にした本を紹介いたします。大好きな作家を知るためにも、歴史的資料としても、インテリアの参考にもおすすめです。
作家の家―創作の現場を訪ねて
フランチェスカ プレモリ=ドルーレ (著) (西村書店)
西洋の作家が最後に住んでいた家を紹介している写真集。お城に住んでいたり、代々受け継いだ家をリフォームして作り替えたりと、どの家も個性豊かで映画に出てきそうな雰囲気です。
マルグリット・デュラス、ディネセン、コクトー、フォークナー、ヘミングウェイ、ウルフなどフランス作家を中心に紹介されています。
その家で作家がどのような最期をおくったのか、作家のエピソードや時代背景にも触れられているので、文学と歴史を同時にリンクできる構成です。
文豪の家
高橋 敏夫 , 田村 景子 (監修) (エクスナレッジ)
夏目漱石、太宰治、江戸川乱歩、松本清張、森鴎外など明治から昭和まで日本を代表する作家の家を間取り図つきで公開されています。
カラー写真が多掲載されているおり、文豪たちのこだわりが垣間見れ作家ファンとしても見ごたえあり!
現在は記念館になっている家も多いので、この本を片手に好きな作家さんの家を訪ねてみるのも面白いと思います。
文豪と暮らし~彼らが愛した物・食・場所~
開発社 (編集) (創藝社)
萩原朔太郎、池波正太郎、川端康成など明治以降に活躍した47名の作家のお気に入りアイテムと食べ物、行きつけの場所と全ページフルカラーでエピソードつきで紹介されています。
こだわりの万年筆やタバコなどの嗜好品、作品づくりに没頭するために使っていた喫茶店やホテルなど有名なエピソードから意外な一面まで描かれていて、近寄りがたい純文学作家も身近に感じることができます。
読書の合間の読み物として、雑学本としてもおすすめの一冊。美しい自然の写真は見ているだけでもほっとさせられます。
好きな作家さんの性格や生活を知るのはとても楽しいもの。作家の愛した食べ物をいただきながら本を読んで時代に想いを馳せるのもロマンチックで楽しいですね!