疲れた時の心の癒しは…やっぱり読書!読んでいる最中は思わず涙がホロリ…だけど読後感は爽やか、かつ前向きになって元気をもらえる!そんな傑作小説を3作ご紹介します。
リアル・シンデレラ
まずは『リアル・シンデレラ』。主人公の倉島泉の健気で、人のために生きていく様を綴る物語です。読み終わった後、誰もが彼女の心の清らかさに滂沱の涙を流すことでしょう。
号泣が約束された本と言っても過言ではありません。最初に詩が載っていてそれの訳文が最後に載っているんですが、それがまた読み直すと本当に泉という女性にピッタリの詩で。
人生に迷った時、大事なことが見えなくなった時、何度でも読み直したくなる本だと思います。
スターガール
2作目はこちら『スターガール』です。突飛な行動、奇抜なファッション、風変わりで個性的な転校生・スターガールに求愛されるレオ。最初は戸惑うレオですが、徐々に彼女の素晴らしい心根に惹かれていきます。しかし彼女の個性は、学校という小さな箱庭の中では、とても受け入れられるものではなかったのです…。
当事者以外のその他大勢が言う、目に見えない「ふつう」の正体とは何か、本当に人を好きになるということはどういうことかを教えてくれるような作品です。
最後のパーティのシーンも大好きなのですが、私は彼女が傷付きやすい女の子だということを示す、幸福のワゴンのくだりが一番好きです。
これは主人公のレオの側から書かれた作品ですが、スターガール視点で描かれる続編『ラブ、スター・ガール』も必読です。
イルカ
最後は『イルカ』です。作者は有名な、よしもとばななさん。
妊娠体験を少し不思議な視点から描く話でした。読後感はスッキリ、胸に落ちてくるような納得がありました。後半で剥製の話があるのですが、そこが最もグッときました。まだ生まれていない命が教えてくれる、本当に大事にしなければならないものが詰まったお話です。
心が疲れた時、嫌なことを笑い飛ばしたい時など、思いっきり心の洗濯をすべく、全ての作品で一気読みを推奨します!