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【愛欲 意味】愛欲がどういうものか分かる。本能にまかせて愛欲にまみれたおすすめ本

普段、規律正しく社会生活を送っている人ほど、崩れるときはあっけないと言います。
そこまでまじめじゃなくても、ある種、道を踏み外してみたいなという欲求は誰にでもあるでしょう。
そんないけない世界を味わえる小説をご紹介します。

 

『白痴』

白痴 (上巻) (新潮文庫)

著・ドストエフスキー
重度のてんかんで療養していたムイシュキンは公爵家の最後の跡取りとして故郷に戻ります。白痴と呼ばれた彼は子供のように純粋で、様々な事件を引き起こします。
幼い頃から資産家の愛人でありながら誇りを失わない美貌のナスターシャを巡る愛と葛藤の物語です。
ナスターシャは破天荒な言動で周囲を惑わす絶世の美女です。暗い過去に悩み苦しむ美しいナスターシャ、ただの美人よりもこういう女性に惹かれてしまうのですが、それには受け入れる器が大きくなくてはだめでしょう。

 

『甘い蜜の部屋』

甘い蜜の部屋 (ちくま文庫)

著・森茉莉
生まれつき誰も抗えない甘い魅惑の香りと天使の美貌が備わった少女モイラ。彼女自身は純粋無垢でありながら近づく男たちをその蜜で虜にし死に追いやります。
この魔性のような生き物を理想の女として愛し育てるのは彼女の父親でした。美しい文体が光る大正ロマンです。
この著者の表現がうますぎて美少女しか思い浮かびません。清潔感のあるエロス耽美派にはたまらない本でしょう。

 

『ふがいない僕は空を見た』

ふがいない僕は空を見た (新潮文庫)

著・窪美澄
高校生の斎藤卓巳はある日年上の主婦あんずと出会い、彼女との情事にはまります。
姑に不妊治療を強要されているあんず、助産院を営む一人で息子を育てる卓巳の母、痴呆症の祖母との極貧生活に悩む卓巳の親友。
それぞれの思いや葛藤が交錯していくら連作短編集です。この小説の中のエッチでオタクな主婦は男性ならとても気になる存在でしょう。
淫猥なムード満点の小説ですが読後感の印象は爽やかです。性描写の激しさにたじろぎながらも心がザワッとなる危険な小説です。
年上の女性に憧れている高校生男子にオススメの本ですよ。

 

実際には行動に移せなくても、リアルな表現方法で、体験しているかのような錯覚を起こさせる名作です。
本の中だけだったら誰も責めませんよ。
不倫願望のあるサラリーマンの方、小説の中だけにしといてください。

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