果てしなく広がる宇宙。遠い空に想いを馳せて、ちっぽけな自分の存在を感じるも良し、ロマンに夢を描くのも良し。神秘的でどこまでも広がっていく無限の世界。手元にある本から宇宙に想いを膨らませてみませんか?文系の方でもすんなり読み進めることができる宇宙がテーマの本を紹介いたします。
「宇宙への秘密の鍵」
スティーヴン ホーキング,ルーシー ホーキング・作
ホーキング博士が世界中の子どもたちに娘さんと書いたスペース・アドベンチャー。小学生のジョージが、隣に住む科学者エリックと出会い、宇宙の誕生について学ぶというストーリー。スーパーコンピューター・コスモスは書斎から宇宙空間に旅立つことができ、土星を旅したり、彗星を旅したりと大冒険を繰り広げます。写真や解説も多く、子どもも大人も楽しめる宇宙の神秘を堪能できるシリーズ本です。
「ネコ博士が語る 宇宙のふしぎ」
(児童書) ドミニク ウォーリマン・作
スタイリッシュでレトロな雰囲気の科学絵本。地球がプチトマトの大きさだとしたら火星はグリンピースなど、例えがユーモアです。宇宙全般について、地球や太陽系惑星、恒星、星座、宇宙服、地球外生命体などグラフィックな絵柄が素敵です。飾っているだけでオシャレな絵本です。
「宇宙をぼくの手の上に」
(創元推理文庫 605-5) フレドリック ブラウン・作
昭和26年に書かれた古典的SF作品。洒落た語り口と言葉遊び、風刺のきいた人物描写や奇抜なアイディアが満載の短編集。SFだけではなく、ミステリーやファンタジーを書いてきた著者だけあり、いろいろな楽しみ方ができます。ユーモアが突飛で、予想のつかない展開。どれもハズレなしの短編集です。
「新編 銀河鉄道の夜 」
(新潮文庫) 宮沢 賢治・作
とても有名な作品ですが、読むたびに感想が変わる一冊です。夜、空を走る蒸気機関車。貧しい少年と親友の美しくも哀しい旅。未完の作品だからこそ、味わい深い一冊です。表題作の他にも、「よだかの星」「オツベルと象」「セロ弾きのゴーシュ」「北守将軍と三人兄弟の医者」「饑餓陣営」「ビジテリアン大祭」など賢治の代表作14編が収録されています。
宇宙の神秘はまだほとんど解明されていないそうです。だからこそ、ロマンが広がります。宇宙に関する本を読んでから夜空を見上げると、もっと美しい世界が見れるかもしれません。