日本一有名なニートpha(ファ)さんをご存知でしょうか。
京都大学を6年かけて卒業後、数年間だけ大手企業に勤務して、組織の中で働くことが自分には向いていないと悟り、インターネットを活用しながらニートとして暮らしていく決意をした男性です。
この本がおすすめ
phaはこれまでに数冊の本を出版しており、人間関係に疲れてすぐに学校や仕事を辞めてしまいたいほど悩んでいる大学生、社会人には、『ニートの歩き方』、『持たない幸福論』、『しないことリスト』の3冊がおすすめです。
今の生活を放り出してニートになるためではなく、物の考え方をポジティブな方向に変えて、人間関係をうまくやるためのヒントを得るために役立つからです。
私がphaさんの心に響いた言葉をいくつか紹介します。
ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
「日本人は周りにどう見られているかを気にして自分を犠牲にしすぎだと思う。」
人間関係に苦労する人は、鈍感力が足りないと申しましょうか、周囲の人間を意識しすぎています。
自己主張をせず、人に合わせて七色の返事をしていると、誰からも好かれて良いかも知れませんが、ふと我に返ったとき、自分を見失っていることに気付くものです。
周囲の意見よりも自分を大切にしてください。
持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない (幻冬舎文庫)
「別に仲が良いわけでもない職場の人と顔を合わせたり、喋ったりするのもだるかった。」
ランチタイムに同僚のグループと無理をしながら食事をして、アフター5に飲みたくもないお酒を読んで、フェイスブックやLINEで調子を合わせて、言いたいことも言えず、ひたすら抑圧しながら暮らしている人が大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
「学校がとにかく嫌いだった。」
著者は京都大学を卒業するほど頭が良いのですから、クラスの中心人物だったのかと思っていましたが、意外と教室の片隅で本を読んでいるタイプだったらしいです。
phaさんの考え方は参考になる
このようにphaは著書3冊の中で、自分の恥ずかしい過去を惜しみなく公開しつつ、人間関係をうまくやるにはどうすれば良いのか、経験を通じてアドバイスをしています。
phaさんはギークハウスというシェアハウスを運営して、自分の居場所を確立しましたが、いつも学校や職場で居心地の悪さに苦しんでいる人がいらっしゃいましたら、こたつで丸くなる猫のように、自分なりに居心地の良い場所を探してみてください。