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【ドストエフスキー おすすめ 文豪】悩める美少年が好きな人にオススメなドストエフスキー3作品

ドストエフスキー作品3本をご紹介します。
タイプの違う一癖も二癖もある魅力的な美青年(小説なので顔は想像自由!)が登場し、真剣に悩んで生々しくもがいています。
悩める美青年が大好物な方は必読です!わたしは大好物です。

全てとてもオススメなのですが・・・・長いです。一冊じゃ終わりません。
ロシア語のわけのわからない名前やニックネームがどんどんでてきて名前を覚えるのが大変です。
ですが、我慢してまず一冊読んでいけば、なんとかなります。
登場人物が現代に通じる人間くささがあり魅力的で、他人事と思えない悩みを抱えているので続きが気になって読むのが止まらなくなります(たぶん)。

 

「カラマーゾフの兄弟」

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)

まずは最高傑作(私見)
「カラマーゾフの兄弟」をご紹介します。

とあるロシアの家族内で重大事件が起こる・・・というサスペンスな物語が本筋ですが、犯人がだれかとかは別にどうでも良いのです。
美青年(?)たちが悩んだり葛藤したり喧嘩したりする・・・偽らざる本性がキラキラ垣間見える・・・その感じが、良いのです!
見せ場はたくさんあり、様々な物語があり、オーケストラのように壮大に物語が進行します。
その壮大さ、現実感たるや、一冊で書ききれなくて当然です。
私的推しメンは、次男イワン君です。
彼はキリスト教の根ざしたロシアにおいて異端の無神論者で、雄弁に真剣に神を否定する彼は中二病的なしびれるカッコよさがあります。

 

「罪と罰」

罪と罰 1 (光文社古典新訳文庫)

次に紹介するのは、おそらく一番有名な「罪と罰」です。

主人公がある罪を犯してしまうお話で、何かあるたびに「ああ、ばれるんじゃないか」とドキドキしてしましい引き込まれます。
小説を読んでいるだけでドキドキしていたたまれないので、実際に罪を犯してしまった人はどれほど苦しいのだろうかと考えてしまいます。
主人公は決して許されざる罪を犯してしまうのですが、なぜか魅力的です。
気高いが故に傷つきやすく、純粋で繊細なのに、大それたことをしてしまいます。
そんな彼が罪ゆえに苦しむのですが、読む方も感情移入してしまうのでこちらも苦しい。
母性を刺激してくる感じですね。苦しいほど(笑)。

 

「白痴」

白痴 (上巻) (新潮文庫)

最後は「白痴」を紹介します。

主人公は気取らない美青年です。彼は、現代に通じる理想的な人格を持つ人間です。
無垢で純粋で自分の頭で真摯に物事をとらえ、気取らず飾らず善良に振る舞うことができる人間くさい人間です。
ただ、主人公の周りの人間世界の中では彼はあまりに異質で、滑稽な程悲惨な状況に追い込まれていきます。
理想的に善良な人間であるのに、幸せからどんどん遠ざかっていく主人公はとても可哀想なのですが、
それでも「あなたはいつでも善良に振る舞ったよ」と言ってあげたい切ない感じの物語です。

 

さいごに

以上3作品は、私が大学生の時に読んでとても感銘を受けたものです(登場人物の愛おしさに!)。
もちろん、あなたが悩める美青年好きじゃなくても、理不尽な状況に悩める社会人などにもオススメです。

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