人間の脳って不思議ですね。おいしいものを想像すればお腹が鳴ってくるし、梅干しを想像したとたん唾が出てきます。
そんな卑近な例じゃなくても、目を瞑ってみればあるゆることが想像可能なのです。
想像することについて、また実際に形に表した本をご紹介します。
読んでいるとイマジネーションが高められるかも。
『まいにちトースト』
著・たかはしみき
食パンのトーストってとっても美味しいものですよね。食パンを焼いてみてバターを塗ってひとかじりしてみると幸福感で気が遠くなることがあります。
かすかな甘みがあってふかふかしています。バターの優しい黄色とパンの焦げがコントラストを描く表面は何だかそういう絵のようですね。
この本を読んでいるときっと食パンを買いに行って焼いて食べたくなりますよ。ご飯もいいのですがたまにはトーストを食べてみませんか。
『セイシュンの食卓』
著・たけだみりこと東京ブリタニアン
子供や若い人にとって料理ができるようになるということは、それまでよりひとつ自由になることを意味します。
それは自宅で母親の料理以外を食べることができるようになるという自由であり、外では金銭的に難しいものでも自分で作ることによって少し安く口にすることができるようになるという理由でもあるのです。
この本は気取ったところが全くなく、他人がどう言うかなんて構わず、簡単に作って好きに食べたらいいと教えてくれる、言うなれば気さくな家庭科の先生みたいな本だと思います。
一人暮らしを始めようと思っている大学生に読んでほしい本ですね。
『ゆめをうる街ザルツブルグ』
著・眞鍋呉夫
街と人の営みの楽しさが余すところなく描かれた本です。ザルツブルグという場所にインスパイアされた本であることは確かなのですが、本自体が独立した幸福な気持ちを眺める者に提供してくれます。
この絵本を見ることが体験に迫るほどの力を持っているからではないでしょうか。絵、空その場面を想像させる力を感じさせる本なのです。
芸術を目指す学生に読んでほしい本です。
おおげさかもしれませんが人類の進歩って、こういうところから始まるんですよね。
特に食欲を元に想像するのは人類の欲求と直結してるので効き目があります。