私は小さい頃からホラー映画や妖怪大百科に始まりホラー小説が大好きでした。人一倍怖がりなのに、どうしてそういう話に魅せられてしまうのかは分かりません。
そんなホラー小説好きな私が、大学生にも、社会人にも、自信を持ってオススメできる。
凄く怖い。なおかつ、面白い。
そんなホラー小説三選をご紹介したいと思います。
1.「墓地を見下ろす家」
小池真理子
一作目の「墓地を見下ろす家」は今まで読んだ中で一番私自身怖かった本で、友達から借りて読んだのですが、読んだ後、返すまで本を家においておくのが嫌だった位で、だから今でも鮮明にその内容を思い出す事ができます。都心・新築・格安という破格の条件で引っ越してきたマンションが墓地に囲まれていて、どんどん恐怖体験に巻き込まれていくという話なのですが、私がとにかく怖いと感じたのは、マンションの地下が開発途中で頓挫したまま空洞になっており、その空洞に色々な”もの”が棲みついていた部分。今、書いていても鳥肌の立つようなシーンと描写でこれはホラー好きなら絶対読んで損は無い本です。
2.「迎え火の山」
熊谷達也
二作目の「迎え火の山」は神仏と深い繋がりのある修験山であった出羽三山が舞台のお話で、旧盆の十三夜に頂上から麓にかけて迎え火を炊くと、沢山の死者と共にとんでもない鬼が降りてくる・・・それを阻止する話なのですが、推理、騙し騙されの中に恐怖があり、最後の山から沢山死者が降りてくる、そして鬼が降りてくるシーンが、自分がそこに存在するかのような圧倒的な恐怖を感じました。
3.「神鳥ーイビス」
篠田節子
三作目の「神鳥」は明治の日本画家、河野珠枝の残した”朱鷺飛来図”。この絵に隠された謎に気がついた人がとんでもない恐怖の体験をし、またそこから絶対に逃げられない恐怖を描いた作品で、ホラー小説を読みなれている人も絶対に恐怖に陥れられると太鼓判を押せる物語です。絶対にオススメの三作です。
さいごに
長年、こういった怖いホラー映画や小説を見たり読んだりしていて分かったのは、私自身は怖いや気持ち悪いという事自体が中毒になるのではなく、そこに行きつく謎の部分に惹きつけられるのだと。でも、そこは普通の推理小説では賄えない部分があるのです。現実的な怖い話と、非科学的な怖い話とは全く別物なので。ただ、現実的な怖い話=非科学的で信じられないものではなく、それだけでは片づけられない何かがこの世には存在しているとは思います。