メディアで活躍するあの人が、Yahoo!のトップページに載ったあの人が、普段は一体どんな日常を送っているのかを想像できますか?
今回ご紹介するのは、著名人が自分の日常を自らの筆で綴った日記本です。ご本人の文章を通じて、ニュースやTV画面からは決して窺い知ることのできないその人となりに、ほんの少し触れてみませんか?
小保方晴子日記
一冊目は「小保方晴子日記」(小保方晴子著)。STAP細胞の発表と共に華々しくメディアに取り上げられた著者。しかしSTAP細胞はその研究自体の疑義、データの改ざん等々問題が次々と発覚し、論文自体が撤回されました。
そして著者は新進気鋭の女性科学者という立場から、日本中から強いバッシングを浴びせられる存在へと変貌しました。その渦中にある本人自身が綴った日記がこちら。顔も名前も全国的に知られている上に、ほとんど憎まれている――その恐怖と圧迫感が、端々から息が詰まりそうなほど伝わってきます。
まるで『アンネの日記』を想起させられるこの記録を、ぜひ一度読んでみては。ニュースからは決して伝わってこない著者の苦悩や踏みにじられる尊厳に、思わず言葉を失うかもしれません。
帰ってきた日々ごはん4
二冊目は「帰ってきた日々ごはん4」(高山なおみ著)。
料理番組の出演はもちろん、数々のレシピ本からドラマ・映画の料理監修まで、幅広く手掛ける料理研究家の著者。2002年から始まった日記シリーズ「日々ごはん」「帰ってきた日々ごはん」では、夫と共に仲睦まじくも穏やかに暮らす日常が綴られてきました。
しかしこちらの本の中で、そんな日々も終わりを迎えます。夫とは別居し、東京の住まいを離れ、単身で神戸に移住する――そう決断した著者の、慌ただしくも清々しい暮らしがそのまま書き留められています。著者と似た状況にある方にも、人生の転機に直面している方にも、変化を恐れず進み続ける著者の生の記録をぜひ一読してみては。
漫画みたいな恋ください
三冊目は「漫画みたいな恋ください」(鳥飼茜著)。
『先生の白い嘘』『ロマンス暴風域』などの作品で知られる漫画家の著者が、Web上で連載していた日記をまとめたのがこちらの一冊。
読んでいると不安になるほどプライベートを赤裸々にさらけ出していく著者の書きっぷりには、思わず驚嘆の声をあげてしまうかも。ちなみに、この日記に日常的に登場している著者の“彼氏”とは実は、『おやすみプンプン』『ソラニン』など数々のヒット作を生んだ漫画家・浅野いにお氏であり、こちらの単行本発売と同時に2人の結婚が発表されたことでも大きな話題を呼びました。浅野氏のファンにとっても垂涎の一冊となっています。
ぜひ一度実際に読んでみてください。
以上が、私がおすすめする話題の著名人が書いた日記です。どの本も、メディアで注目を集めた時期に本人によって書かれた日記ばかりです。
興味の湧いた方はぜひ一度手に取って読んでみることをおすすめします。