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人は何のために生きるのか?偉大な業績について知る本

自分の欲望のために生きるというのは単純で分かりやすい生き方です。
でもそれで最期に満足するのでしょうか。
誰か他人のためにと公言しないまでも、自分の信念のために人生を捧げた人というのは神々しいまでに輝いています。
そんな生き方のヒントになる本を紹介します。

 

『木を植えた男』

木を植えた男

著・ジャン・ジオノ
このお話は何の後ろ盾もない一人の男がやり遂げた、奇跡とも言うべき偉業の話です。この本にはそんな偉業への驚きとそれを成し遂げた男への敬意が込められています。
また同時に人間の素晴らしさを讃えています。原作者ジャン・ジオノは自らの体験をもとに、20年以上に及ぶ草稿作りを経て、この作品を書き上げました。
大人になって絵本でも読んでみようかと思っている人にオススメです。この話は人がなすべき仕事とは何かを、私たちに問いかけます。
私たちが植えるべき木は何なのか深く考えさせられる作品です。

 

『ルピナスさん、小さなおばあさんの話』

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話

著・バーバラ・クーニー
ルピナスさんは海を見下ろす丘の上にある小さな家に住んでいます。家の周りには青や紫やピンクの花が咲き乱れています。
ルピナスさんは小さなおばあさんですが、昔からおばあさんだったわけではなく、またルピナスさんという名前だったわけではありませんでした。
子供の頃の願いを一生かけて叶えていくルピナスさん、世の中をもっと美しくするために何かするとは素敵な願いです。
自分は何のために生きるのか、この深い命題にルピナスさんの一生はひとつのヒントになるでしょう。人生の岐路に立って迷っている大学生に読んでほしい本です。

 

『花さき山』

花さき山 (ものがたり絵本20)

著・斎藤隆介
祭りのご馳走の山菜を採りに行って、山に迷い込んでしまったあや。山に住む山姥から花さき山の話を聞きます。
花さき山に咲く美しい花、その花は村人が優しいことを一つすると咲くというのです。健気なこと優しいことをすると美しい花が咲く、命をかけて人のために働けば山ができる。
とても素敵な考え方ですね。行き過ぎた個人主義への戒めともとれます。ですが花を咲かせるために優しいことをする我慢するというのは本末転倒です。
そして我慢することばかりが良いことでもないでしょう。ただ優しいことをして我慢をしてでもちょっと切なくなった時、ふと思い出すとすと切なさが溶けていく、そんなお話です。

 

ただただ自分の利益のためだけでなく、かといって人に奉仕をする一方でもない
そんな自然体で、自分の信念を貫けるって素敵な生き方ですね。

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