ほんのむし

読書はみんなのサプリ

【タイムスリップしたい おすすめ小説】永遠のエンターテイメント“タイムスリップ”の本

映画でいえば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『時をかける少女』それに『戦国自衛隊』など
タイムスリップものは色褪せることなく、いつの時代でも描かれ続けています。
そんなワクワクする題材を扱った物語を3つ紹介しましょう。

 

『サラシナ』

 

サラシナ (グリーンフィールド)

著・芝田勝茂
奈良時代、聖武天皇のころにタイムスリップしてしまった中学1年生の少女サキの話です。ひょうたんに連れられて武蔵国についたサキは、不和麻呂という男と出会い、天女とまちがえられます。
着ていたネグリジェを羽衣と思われたのです。一度は現在に戻ったサキですが、不和麻呂への思い絶ち難く、また奈良時代に戻りたいと願います。すると、サキは聖武天皇の皇女になっていたのです。
都には、衛士となった不和麻呂がいました。御所で再会したふたりは......。
聖武天皇をはじめ、吉備真備や僧行基など、歴史上の人物がたくさん出てきます。最後に現代にもどったサキが歴史をひもといて考えてくれるので、歴史がよくわからなくてもじゅうぶん読めます。更科日記なども出てきて、古典に親しむ機会にもなるでしょう。歴史と古典に触れてみたいという中学生におすすめの本です。

 

『時間だよ、アンドルー』

時間だよ、アンドルー

著・メアリー・ダウニング・ハーン
2歳のドルーが古いおやしきの屋根裏でみつけたのは、自分そっくりの男の子の古ぼけた写真と、ビー玉の袋。アンドルーという名のその男の子は80年も前に死んだというのですが、その夜、ビー玉をもとめ、時間をこえて、ドルーの前にあらわれました。
アンドルーは重い病気で死にかけていて、1910年の時代にもどったら死んでしまいそう。そこで、アンドルーのかわりにドルーがタイムスリップすることに.........。
少年の成長を描くタイムトラベルファンタジーです。

 

『宇宙からきたかんづめ』

宇宙からきたかんづめ

著・佐藤さとる
スーパーマーケットでみつけたパイナップルの缶詰は、実は宇宙からきた缶詰でした! 缶詰は、びっくりするような話をぼくに聞かせてくれました。
それは、50年かけてタイムマシンを発明したフジタ博士のことです。完成したマシンにのって博士は600年前にさかのぼることに成功しました。けれど博士は 帰ってきませんでした。そのわけは...。
1967年に作者が挑戦した「SF童話」として、奇想天外な物語のおもしろさは、今も古びていません。

 

なぜ人はタイムスリップに心惹かれるのでしょう。それはもしかしたら人生をやり直せたらという永遠のテーマに行き着くのかもしれませんね。
でも歴史が変わるから過去の人に関わってはいけないなど厳格なルールがあるようです。
それでも、覗いてみることくらいは許されるので是非、これらのお話に触れてみてください。

 

Copyright © ほんのむし All Rights Reserved.

Privacy Policy