ニュースで「元自衛官の芥川賞作家」と聞いたことはあっても、まだ砂川文次の本を開いたことがない人は多いと思う。だが一冊読んでみると、戦争も、災害も、官庁の会議室も、どこか自分の生活のすぐ隣にあるものとして立ち上がってくる。派手なドラマではなく、静かに削られていく日常の感触。そのリアルさが、読後もしばらく身体に残り続ける。
働き方に行き詰まりを感じている人、ニュースの「戦争」や「危機」がどこか他人事に思えてしまう人ほど、彼の作品は刺さるはずだ。ここでは、そんな砂川文次という作家の顔ぶれと、作品を読み始める前に押さえておきたいポイントをまとめる。
砂川文次とは?
砂川文次は、1990年大阪府生まれの小説家だ。神奈川大学で自治行政学を学んだあと、陸上自衛隊に幹部候補生として入隊し、攻撃ヘリコプターAH-1Sの操縦士として勤務したという異色の経歴を持つ。自衛官として働きながら書いた「市街戦」で2016年に文學界新人賞を受賞し、デビューしたのが作家としての出発点になる。
以降の歩みも特徴的だ。イラクの民間武装警備員と自衛隊幹部候補生を描いた「戦場のレビヤタン」が第160回芥川賞候補に入り、北海道へのロシア軍侵攻を描く「小隊」が第164回芥川賞候補に。さらに、非正規の自転車メッセンジャーの青年が暴力と制度に押しつぶされていく『ブラックボックス』で第166回芥川賞を受賞し、一気に注目を集めた。現在は自衛隊を退官し、都内の区役所で地方公務員として働きながら執筆を続けている。
作品の大きな特徴は、「経験の近さ」と「構造への目線」の両立だ。戦争や自衛隊を題材にした小説では、軍事用語や部隊運用の細部まで踏み込むリアルさがあり、読者は知らない場所のはずなのに、なぜか足元の土の感触まで想像してしまう。一方で、そこに描かれているのは派手なヒロイズムではなく、組織の論理や命令系統に飲み込まれていく人間の姿だ。戦闘シーンの緊張感と同じくらい、「命令に従うしかない」という息苦しさがページの隙間に溜まっていく。
もう一つの軸が、行政や都市の日常を舞台にした作品群だ。首都庁の若手職員を主人公にした『臆病な都市』では、パンデミックや巨大災害の予感に覆われた都市を、官僚機構の内部から描き出す。危機管理や防災計画といった言葉が飛び交う会議室の風景は、一見すると地味だ。しかし、その裏側には常に「何かが起きたとき、誰が責任を負うのか」という、戦場と同じ種類の緊張が流れている。
自衛官としての経験と、公務員としての現在。砂川文次の小説は、この二つの現場で得た感覚を下敷きにして、現代日本のひび割れを描いていると言っていい。国境の向こう側で起きる戦争も、オフィスで進む書類仕事も、非正規労働者の暮らしも、すべてが一本の線でつながっている。その視点があるからこそ、読者は「自分の生活もどこかで同じ構造の上に乗っている」と気づかされる。
硬質で余計な装飾のない文体も、彼の魅力の一つだ。過剰な比喩や説明を廃し、淡々と状況を描写する。そのかわり、行間に残された沈黙が強く響く。戦争小説として読んでも、社会小説として読んでも、あるいは一人の若い作家の現在進行形の記録として読んでもいい。どこから入っても、「これは自分の足元の話なのかもしれない」という感覚に行き着くはずだ。
砂川文次の本を読むことは、遠くの戦場や官庁の会議室を覗き込むことではない。自分が立っている地面の薄さを確かめる行為に近い。その薄さに気づいたうえで、なおどう生きるのか。彼の作品は、静かだがかなりラディカルな問いを投げてくる。
おすすめ本5選
1. ブラックボックス(講談社)
ページをめくるたびに、胸の奥で硬い石が転がるような感触が続く。主人公の青年が自転車便メッセンジャーとして街を走り回る日々は、一見すれば単調で乾いているのに、どこか常にざらついている。働く理由も夢も曖昧なまま、都会の通風孔のような隙間で呼吸しているような生活。読んでいて、あの湿ったビル街の空気が自分の肺にも流れ込んでくるようだった。
青年は別に悪人ではない。だが、善人と呼ぶにはあまりにも世界の縁に押しやられている。彼がメッセンジャーとして走り続ける描写には妙な官能がある。気だるい風、ペダルを踏む足の重さ、背中に汗が貼りつく感じ。日常の細部が淡々と描かれるからこそ、暗い水がじわじわと満ちてくる。
やがて彼は暴力の渦に巻き込まれる。突発的で、救いもなく、逃げ場すらない。暴力の瞬間を大袈裟な言葉で装飾しないから余計に怖い。読んでいる側の体温が少し下がるような冷たさがある。 「こういうことは、都市の片隅でほんとうに起きているのかもしれない」 そんな予感が、読後にずっと抜けない。
物語全体に「透明な壁」が張りついている。 誰にも助けを求められない。 自分が何かから少しずつズレ落ちていく感覚に気づいていても、戻るための道が見えない。 この“透明な壁”の存在こそ、砂川文次が描く世界の本質だと強く思った。
青年が刑務所に至るまでの過程も、センセーショナルに描かれていない。むしろ静かで、粘ついた沈黙が続く。だがその沈黙の中で、社会の仕組みがどうやって人を追い詰めていくかがクリアに立ち上がる。制度の隙間、労働の負荷、社会の冷たさ、家族からの距離。どれもが決定打ではないのに、少しずつ彼の足場を崩してしまう。
読者としての体験を少し正直に書くと、この作品を読み終えたあと、しばらく夜道を歩くのが怖くなった。自分の後ろを誰かが歩いていないか、街灯の間隔がやけに広く感じる。物語の直接的な恐怖というより、「自分もこんなふうに世界からこぼれ落ちる瞬間があるのではないか」という不安が体に残るのだ。
芥川賞を受賞したのは、文学的技巧だけが理由ではないと思う。 「見えない壁」を、どの作家よりも早く、どの作家よりも具体的に捉えたからだ。 この作品が社会に突きつけているのは〈構造の暴力〉であり、〈都市の無関心〉であり、〈誰もがこぼれ落ちうる場所〉が確実に存在するという事実だ。
誰に刺さる本かと言えば、働くことに息が詰まりはじめている人、日常のどこかにうまく言語化できないざわつきを抱えている人、または都市の労働を追体験したい人だと思う。物語としての刺激だけでなく、読んだ人間の「今」を深くえぐる作品として非常に強い。 読み終えたあと、しばらく席を立てなくなる。
砂川文次の世界に初めて触れる人には、この『ブラックボックス』は避けて通れない入口になる。 街を歩いていると、主人公の視界が自分と重なって見える瞬間がある。そのたびに、作品の亡霊のようなものが横をすり抜けていく気がする。現代小説の中でも特に“後を引く”一冊だ。
2. 小隊(講談社)
この本を読み始めたとき、まず驚いたのは「温度」だった。紙面から吹きつけてくる空気が、やけに冷たい。北海道の地上戦を描いているからというだけでなく、そこにいる隊員たちの心の温度が、全体を薄く覆っているのだ。誰かが何かを言うたびに、言葉の背後にある恐怖や疲労が透けて見える。
物語は、ロシア軍が北海道に侵攻するというフィクション設定で展開する。だが、そのリアリティが桁違いに高い。銃声や爆発の描写ではなく、もっと細かい、汗のにおい、雪の重さ、呼吸の乱れ、隊員同士の微妙な間。それらが累積して「地上戦」の全体像をつくっている。元自衛官の著者だからこそ書けた緊迫感だ。
読み進めるうちに気づいたのは、この作品が「国家と個人の関係」を淡々と描いている点だ。司令部の判断、与えられた任務、通信の齟齬、現場の混乱。こうした要素は戦争小説ではおなじみかもしれないが、砂川文次はそこに“人間の感情が入りこむ余白”をほとんど残さない。だからこそ、その無感情さの中でふと現れる人間らしい瞬間がやたらと刺さる。
印象的なのは、隊員たちが恐怖を無視して淡々と命令を実行しようとする姿だ。勇敢さではなく“習慣”に近い。読者としては、その機械的な行動の裏に積もった疲労や葛藤を想像せざるを得ない。戦闘が激化するほど、隊員たちの思考は単純化していく。だが、その単純化の過程こそが人間の壊れ方なのだと作品は語っているように思えた。
読み終えたあと、戦争というものを“遠いもの”として扱っていた自分の感覚が変わった。ニュースで見る戦争の映像より、この物語のほうがなぜか身近に感じられる。 「この世界線、実はそんなに遠くないのでは?」 読後にそんな寒気が残る一冊だった。
3. 越境(文藝春秋)
『小隊』が“戦争の始まり”を描いた作品だとすれば、『越境』は“崩壊した社会のその後”を描いた作品だ。ロシアによる侵攻から10年後、北海道は無法地帯となり、生き残った人々はバラバラの秩序で暮らしている。冒頭から空気が重く、湿度の低い荒野を歩いているような気分になる。
全編を通して強く感じたのは「近未来ディストピア」というより、「今そこにある危機」に近いリアリティだ。武装勢力、漂う不信、崩れたインフラ。砂川文次の筆致は派手なアクションよりも、生活の“無惨な日常性”を描く方向に向いている。パンの欠片、粗末な物資、壊れた通信。そうした小さな断片が積み重なり、“社会の終わり後の空気”を痛いほど感じさせた。
物語の中盤から終盤にかけては、銃撃戦や追跡劇も展開される。しかし、それらのシーンには好戦的な興奮が全くない。あくまで生存のため、あるいは立場を守るための行動として描かれ、読者はそこに“戦う人間の疲れ”を見ることになる。砂川文次のミリタリー描写は、アクション小説の快楽とは真逆にある。
作品全体のテーマとして浮かび上がるのは「境界が崩れた世界で、人は何を頼りに生きるのか」という問いだ。国家の境界、仲間との境界、善と悪の境界。どれも曖昧になり、人は自分の判断だけを頼りに動くしかない。主人公たちが必死に決断を下すたびに、読者もまたその決断の重みに引きずられる。
特に胸に残ったのは、登場人物たちが時折見せる“かすかな希望”だ。 小さな光のような希望が、むしろ物語の暗さを強調する。 希望があるのに世界が回復しない現実。 これが一番、読者の心を折る。
読後、静かな疲労が残った。だが不快ではない。むしろ、自分が今いる社会の「前提」がどれだけ脆いかを確かめさせられたような読書体験だった。街の明かりや、店に並ぶ食料、止まることのない交通。そのすべてが“奇跡的に維持されていること”を、この作品は冷徹に思い出させてくれる。
砂川文次の作品をまだ読んだことがない人には、やや重く感じられるかもしれない。しかし、現代日本の“もしもの未来”を強烈に想像させるという点で、同世代の作家の中でも群を抜いた一冊だと思う。
4. 戦場のレビヤタン(文藝春秋)
この作品を読むと、砂川文次という作家の「源泉」がどこにあるのか、はっきりとわかる。表題作「戦場のレビヤタン」は、イラクの石油プラントを守る武装警備員の日常を描く物語だが、そこには華やかな戦争アクションも英雄譚も存在しない。あるのは、“働く人間の顔をした戦場”だ。
読み進めながら、戦争を「特別な出来事」として距離を置いていた自分の感覚が徐々に削られていく。砂川が描くのは、戦争が“仕事”として消化されていく現実だ。昼のシフト、夜の巡回、緊張と退屈が交互に押し寄せる配置表。そこに銃声が混じるだけで、日常と非日常の境界が曖昧になり、なんとも言えない乾きが胸に残る。強烈な出来事が起こっても、登場人物が驚いたり感情を露わにしたりしない。その無感情さこそが、逆に恐ろしい。
砂川の筆致は、戦争を“イベント”として描かない。 むしろ、「日常の内部に戦争が侵食した状態」を淡々と提示してくる。 この“淡々”が曲者で、ページをめくるほどに、自分の体温が微妙に下がっていくのがわかる。
もう一つ収録されているデビュー作「市街戦」は、著者が自衛隊幹部候補生として訓練を受けた経験を土台にしている。描写は生々しく、しかし誇張が一切ない。隊員同士の会話の間合い、訓練中の倦怠と緊張、教官のまなざし。その一つ一つが、これが“現場のリアルだ”と静かに主張してくる。
とくに、自衛官たちが「恐怖」を無理やり押し込めて職務を遂行する場面は胸が詰まる。 恐怖とは闘うのではなく、折り畳んで見えないところにしまう。 その作業を繰り返すことで、人間は徐々に“戦う道具”へと変容していく。
読後、強烈な虚脱感が残った。それは「戦争の悲惨さ」という一般的な感情とは少し違う。もっと乾燥していて、もっと個人的な疲労。まるで砂漠の風に長時間当たった後のような、体の芯がすこしだけ空洞になるような感触だ。しかしその空洞の中に、何か重い石のようなものが確かに残っている。砂川文次という作家の出発点を知るうえで、決定的な一冊だと思う。
5. 臆病な都市(講談社)
この作品は、砂川文次の作家性の“もう一つの軸”を鮮明に示している。舞台は戦場ではなく、巨大な官庁「首都庁」。主人公は若手職員で、日々の業務に追われながら都市の安全管理や危機対策に関わっている。だがこの作品には、戦争小説と同じ種類の温度が流れている。冷たい空気、張りつめた沈黙、ひび割れた組織の内部。
冒頭から、官僚組織の無機質な呼吸が伝わる。上司の言葉は常に曖昧で、会議の結論はどこにも落ちない。膨大なデータと資料の山。そんな環境にいる主人公の心の温度は少しずつ下がっていく。 「誰に言っても伝わらないだろう」という諦めの膜が、じわじわと広がっていく。
だがこの物語の背後には、都市を覆う不穏な影がある。パンデミック、災害、爆発的な人口集中。組織の内部で誰もがその予兆に気づいているのに、誰もきちんと口に出さない。その沈黙が、物語全体に薄く積もっていく。
行政の「合理性」と、そこに働く人間の「感情」は、常に噛み合わない。主人公はそのズレを毎日のように味わいながら、それでも職務を果たそうとする。その描写があまりにリアルで、読んでいるこちらまで胃のあたりが重くなる。
とくに刺さったのは、主人公がふと見せる“弱さ”だ。 強いわけでも、特別なわけでもない人物が、巨大な組織の中で押しつぶされそうになりながら耐えている姿。これは戦場ではなく「オフィス」で起きる戦いだ。それなのに、なぜか戦場より残酷に見えてしまう瞬間がいくつもあった。
読後の余韻は、砂川作品のなかでも特に静かだが、心にじわりと染みる。 この国の巨大な都市を動かしているのは、一握りの“感情を抱えた人間”なのだという当たり前の事実に気づく。 そして、その感情が限界まで削られているという現実にも。
海外のディストピア小説にはない、「日本の行政」という特殊な構造のリアリティ。そこに砂川文次の強みが見える。戦場と官庁、暴力と書類、どちらも彼にとっては同じ“人間の限界点”を描く舞台なのだ。
【まとめ】
砂川文次の作品世界を通して共通して見えてくるのは、「人が何かに追い詰められる瞬間」である。戦場でも、都市でも、官庁でも、働く人間の内側には確かに揺らぎがあり、その揺らぎが物語を駆動させている。
- 感情のざわつきを直視したいなら:『ブラックボックス』
- 国家と個人のズレを味わうなら:『小隊』
- 崩れた社会を生き延びる息苦しさに触れたいなら:『越境』
- 戦争の「日常感」を体験したいなら:『戦場のレビヤタン』
- 行政機構の冷たさを知りたいなら:『臆病な都市』
どの作品にも、淡々とした文体の奥に、決して無視できない熱が宿っている。読んでいると、自分の生活のどこかにも同じ“ひび”が入っているのではないかと気づかされる。砂川文次は、それを直視する作家だ。 その視線は冷たいが、どこかで読者の背中にそっと手を添えてくれるような気もする。
関連グッズ・サービス
本を読んだ後の学びを生活に根づかせるには、生活に取り入れやすいツールやサービスを組み合わせると効果が高まる。砂川文次の作品世界は重く深い分、読む環境やあとのインプットの仕方を整えておくと、負荷をかけすぎずに長く付き合える。
Kindle Unlimited(サブスクで芥川賞作品をまとめ読み)
砂川文次の芥川賞受賞作・候補作だけでなく、同時代の芥川賞作家の作品も横断して読みたいなら、まずはKindle Unlimitedが便利だ。気持ち的なハードルを下げて「とりあえず開いてみる」ことができるので、重いテーマの本でも、少しずつ試すように読み進められる。
夜遅く、家族が寝静まったあとにタブレットで数ページずつつまむ読み方は、仕事や育児でまとまった時間が取りにくい人にも相性がいい。
Audible(通勤時間を“読書時間”に変える)
戦争や行政を扱う小説は、紙でじっくり読み返したい一方で、最初の一周目は耳で流しながら世界観に慣れていくのもありだ。Audibleなら通勤や家事の合間に、プロのナレーションで重たいテーマの小説を「聴く読書」に変えられる。
職場へ向かう電車の中で聴いておくと、仕事中にふとした瞬間に登場人物のセリフがよみがえり、現実の会議やニュースの見え方が少し変わってくる感覚がある。
Kindle端末(長時間読書用の“戦場装備”)
紙の本もいいが、砂川作品のように情報量が多く緊張感が続く小説をまとめて読むなら、目に優しいKindle端末も一台あると楽だ。バックライトを落としてモノクロ画面で読むと、スマホと違って通知に気を取られず、目も肩も疲れにくい。
休日にソファで『越境』のような長編を読みふけるとき、ページをめくる感覚だけに集中できるので、気がついたら数時間経っていた、という没入感が味わえる。
防災・非常用グッズセット(“もしも”を自分ごとにする)
『臆病な都市』のように災害やパンデミックの影がちらつく作品を読み終えたあと、防災グッズを見直したくなる人も多いと思う。非常食や簡易トイレ、モバイルバッテリーなどがまとまった防災セットは、物語の中だけで終わらせないための現実側のアクションになる。
小説を読みながら「あの場面で自分はどう動くか」を考え、読み終えた勢いで非常持ち出し袋を一つ組んでおくと、作品の余韻がそのまま生活の安心感に変わってくれる。
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