ほんのむし

本と知をつなぐ、静かな読書メディア。

2025-12-15から1日間の記事一覧

【円城塔おすすめ本】言葉と数理が交差するSF・文学・代表作10選

物語そのものがひっくり返り、数式やプログラムが登場人物のようにしゃべり出す――円城塔を読み始めると、ひとの頭の中にある「小説」の定義が静かに書き換えられていく。難解だと噂を聞いて身構えていたのに、ページをめくる手がなぜか止まらない、そんな読…

【伊藤計劃おすすめ本】『虐殺器官』『ハーモニー』から読むゼロ年代SFの核心7冊

伊藤計劃とはどんな作家か 伊藤計劃のおすすめ本7選 1. 『虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)』 2. 『ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)』 3. 『The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)』 4. 『メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)』 5. 『屍…

【山田宗樹おすすめ本】『嫌われ松子の一生』から『百年法』まで代表作16選ガイド

不老不死のSFから、感染症パニック、愛と転落の人間ドラマまで。山田宗樹の作品を読み進めていると、「極限に追い込まれたとき、人はどんな選択をするのか」という問いに何度も突き当たる。どの物語にも、決して特別ではない「ふつうの人」が、時に国家レベ…

【市川拓司おすすめ本】雨の季節に読みたい、やさしい奇跡と再生の物語・代表作

市川拓司という作家の魅力 市川拓司おすすめ作品レビュー 1. いま、会いにゆきます 2. そのときは彼によろしく 3. 恋愛寫眞 もうひとつの物語 4. Separation 5. 弘海 6. 世界中が雨だったら 7. ぼくの手はきみのために 8. ねえ、委員長 9. MM(エムエム) …

【飯嶋和一おすすめ本9選】圧政の時代を生き抜く無名の人々の物語【代表作】

歴史小説を読み慣れている人でも、飯嶋和一の作品世界に踏み込むと「これは別物だ」とすぐに気づくはずだ。血の匂い、土の重さ、飢えや寒さの痛覚まで伴った物語が、ページの向こう側からじわじわと滲んでくる。 島原の乱、隠岐騒動、雷電為右衛門、鄭成功――…

【雫井脩介おすすめ本】心理サスペンスと家族の葛藤を読む代表作10選

雫井脩介とはどんな作家か おすすめ作品10選 1. 犯人に告ぐ 2. 検察側の罪人 3. 望み 4. 火の粉 5. クローズド・ノート 6. クロコダイル・ティアーズ 7. 霧をはらう 8. ビター・ブラッド 9. 栄光一途 10. 銀色の絆 関連グッズ・サービス まとめ FAQ(よくあ…

【角田光代おすすめ本】家族と恋と「ふつう」の揺らぎを描く名作・代表作20選

育児、仕事、恋愛、家族。どこにでもいそうな人たちの、言葉にしづらいざらつきや欲望を、角田光代ほど正面から書いてきた作家はあまりいない。読んでいて胸が痛むのに、どうしようもなく「わかる」と頷いてしまう。その感覚を求めて、一冊、また一冊と手を…

【宮本輝おすすめ本】川三部作から『流転の海』まで心に残る名作・代表作20選

ふと、静かな長編が読みたくなる瞬間がある。派手な仕掛けはなくても、人の心の揺れや風景の匂いがじわじわ沁みてくるような物語だ。宮本輝の小説は、まさにその欲求にぴたりとはまる。川沿いの町、戦後の商店街、遠い国の川や山。どの作品にも、そこに暮ら…

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