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【新社会人向け】「なぜ働くのか。」仕事の意味を考えるおすすめ本3冊

新社会人の方、ご入社おめでとうございます。

ついこの間まで、大学生だった方は就職活動の中で

「自分は何者なのか」、「何をやりたいのか」と何度も自問自答したかと思います。

 

入社前に夢を語っていたが、社会人2年3年経つと、そんな夢も目標もボヤけてしまいがちです。

今回はそんな方に向けて、是非とも読んで欲しいオススメ本を3冊紹介します。

 

『ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌』

ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌

神山典士

 この本は、クラシック界を揺るがした大事件、佐村河内事件の全貌を余すところなく取材し、どうしてあのコンビが成立したのかの真相に迫っています。第45回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作というこの本を書いたのは、新垣隆氏を以前から知っているルポライターの一人です。丁寧に足で稼ぐ取材に、前からの取材対象が被害者になる偶然も重なって、
あの佐村河内事件の真相が痛いほど分かるようになるでしょう。
 読後は仕事とは一体何なのだろうか?とちょっと考えさせられます。今の仕事に悩んでいる社会人の人にも読んでほしいおすすめの1冊です。


『奇跡のリンゴ「絶対不可能」を覆した農家木村秋則の記録』

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)

石川拓治

 この本は NHK の人気番組『プロフェッショナル仕事の流儀』が生み出した本です。番組では紹介しきれなかった、奇跡のリンゴの生みの親、青森の農家木村秋則さんの素顔をノンフィクションライターの石川拓治氏がみごとにまとめた一冊です。
 なぜ農薬も肥料も使わずにりんごが実るのか?その科学的なメカニズムは明らかになっていません。確かなことは木村さんの雑草の生い茂った畑には、多くの虫が息づき、カエルが卵を産み、鳥がさえずる、そこは本当に気持ちがいい場所です。りんごの木にとっても同じだと思うのです。このあたりの記述が印象的です。もし今なにかの理由で窮地に立つ人には、このニュートンよりもライト兄弟よりも偉大な奇跡を成し遂げた男の物語を手に取ってもらいたい本気でそう思います。


『手紙屋 僕の就職活動を変えた十通の手紙』

「手紙屋」

喜多川泰

 この本ほど幸福と成功の技術を優しく指南してくれる本はないでしょう。著者は塾の先生です。人間同士の交流は全て物々交換だということに気づきなさいと諭しています。世界中のどこでも、私たちが欲しいものを手に入れる方法は、それがものであっても友情であっても物々交換なのである、と。だからお金で何かを買う場合でも、それは相手の持っているものの中で自分が欲しいものと、自分が持っているものの中で相手が欲しがるお金とお互いが丁度いいと思うように交換しているということができるのです。
 この説明は小中学生にも教えてあげたいほど、明瞭な取引の定義です。経済学部に在籍している大学生の方、基本に立ち戻って考えてみませんか?発見が数多くあると思いますよ

 

『なぜ勉強しても出世できないのか 今求められる「脱スキル」の仕事術』

なぜ、勉強しても出世できないのか? いま求められる「脱スキル」の仕事術 (SB新書)

佐藤留美

 著者はネットバブル期からスキルアップ系の記事を書き続けてきた人です。勝間和代や本田直之を紹介して、私は正しいことを言っていると信じて疑わなかったと述懐しています。 でも10年たって、スキルアップに熱狂した若者たちは果たして幸せになれたのだろうかと疑問を持つようになります。著者は彼女自身を含めて当時のスキルアップに関係した団体や人物に疑問を投げかけてるようにも見えます。
 若手の社会人が仕事に対する姿勢というものを考え出した時に、オススメの本だといえるでしょう。


『未来の働き方を考えよう 人生は二回生きられる』

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる (文春文庫)

ちきりん

 著者の主張は分かりやすくて、すとんと腑に落ちることと、切り口が新鮮しかも独特で古びた社会常識の枠組みを軽々と乗り越えてしまうことが特徴です。本書は二つの人生を生きようとスピンアウトを提案していますが、その主張が納得できるのはIT化やグローバリゼーション、人生の長期化といった今後の世界の大きな枠組みを捉えている姿勢がしっかりしているからでしょう。文章も平易で読みやすく、データも丁寧で過不足がありません。一見、軽めの文書に見えますが、数字、ファクト、ロジックが本当にしっかりした読み応えのあるビジネス書なので、仕事を真剣に考えている人は皆読むべきなのではないかと思います。


『「空き巣」ナウ プロの空き巣が「この道半世紀」を語る』

「空き巣」なう―プロの空き巣が「この道半世紀」を語る

田岡大介

 タイトルがあまりにも衝撃なため、ふざけた内容かと思えば事実は小説よりも奇なりという言葉がぴったりくる本です。本書は空き巣稼業50年あまりのプロによる泥棒体験録なのです。
 著者にはポリシーがあったそうで、悪事はするが家人を傷つけたり殺害したりするような極悪非道な行為は絶対にしてはならないと自分を戒めてきたそうです。共犯者にも様々な空き巣が登場するけど、皆個性的で女性のパンツを必ず盗むスケベな空き巣もいるし、盗んだ金を貯金しようとする堅実派もいるそうです。ならばなぜ空き巣になるのかと突っ込みたくなりますが、そこはその人の性格によるものなのでしょう。
 また空き巣は普段の自己管理を怠ってはいけないそうです。体力維持のためにジョギングも欠かせません。腕立て伏せ、足の屈伸、腹筋を日課としており、いつ家人が帰宅するのか、普段でも誰かに見られていないかなど常に神経を使う仕事なので、心臓にも大きく負担がかかるそうです。どう考えても割に合わない職業なのですが、なぜそこまで続けるのか?それは陶酔感という言葉に集約されるみたいです。しかし最大の本書の見所は足を洗うきっかけになった場面でしょう。そこには人間ドラマの不思議さが隠されています。是非、心理学を学ぶ大学生には読んでほしい本です。

 

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