2025-12-28から1日間の記事一覧
密室や誘拐のパズルを、理屈だけで終わらせない。法月綸太郎のミステリーは、論理の背後にある「人の弱さ」まで引きずり出す。代表作から入っても、短編で型を掴んでも、読後に生活の輪郭が少しだけ変わるはずだ。 法月綸太郎とは 前半:入口の3冊で「法月の…
本屋大賞は「いま書店で手渡される熱」を、そのままランキングにした賞だ。迷ったときは、まず受賞作一覧の大賞と、近年(2021〜2025)の上位作から拾うのが外れにくい。ここでは入口の10冊を、読後の手触りが残る形で先にまとめる。 本屋大賞の特徴 迷った…
そこで本記事は、江戸の市井に根を張りながら“謎”の芯を外さない浮穴みみの時代ミステリーから、入口に向く8冊をまとめて読む。おすすめの読み順も、手触りとして残る形で書いていく。 浮穴みみとは おすすめ本8選 1. 吉井堂謎解き暦 姫の竹、月の草(双葉文…
直木賞は、読ませる力が強い。だから迷ったときは、受賞作一覧から「いまの気分」に近い一冊を選ぶのが早い。ここでは2005〜2024の受賞作を軸に、歴代の代表作も足して70冊に広げ、まず読むべき入口を作る。 直木賞受賞作一覧:歴代受賞作と、まず読むべき代…
松本清張の代表作をどこから読めばいいか迷うなら、まずは社会派ミステリーの骨格が立ち上がる30冊を押さえるのが近道だ。時刻表の数字、雪の匂い、組織の沈黙――読み終えたあと、日常の見え方が少し変わる。 松本清張という装置 松本清張おすすめ本30選 1. …
芥川賞は、物語の「出来事」より、言葉の選び方や視点のズレで心を揺らす文学だ。まずは近年受賞作で当たりやすい入口を掴み、刺さった作家だけ前後の年代へ伸ばすと、読書が途切れにくい。受賞作一覧と、いま読む価値が落ちない代表作70冊をまとめた。 芥川…
東野圭吾は作品数が多く、入口を間違えると「自分に合わない作家」と早合点しやすい。そこで本記事は、ガリレオ、加賀恭一郎、マスカレード、単発長編の4系統に整理し、30冊を一気に見渡せる形でまとめた。気分で読める順番まで含めて選ぶ。 東野圭吾という…
有栖川有栖のミステリーは、論理の骨格が強いのに、読み味が乾ききらない。代表作から入りたい人にも、作品一覧を眺めて迷っている人にも、まず呼吸を掴める20冊をまとめた。密室や館、孤島の気配を、読みながら自分の手で組み立て直す時間を用意したい。 有…
経済や政治のニュースを追うほど、胸の奥に小さな不安が積もっていく。そんな感覚を、物語の熱と速度に変えてくれるのが幸田真音だ。代表作から入って作品一覧を辿ると、数字の向こう側で人が息をしていることが、妙に生々しく見えてくる。 幸田真音とは 幸…
巻上公一をどこから読めばいいか迷うなら、まず詩集で「言葉が音になる瞬間」に触れ、次にエッセイで「声が身体をひらく感覚」へ降りていくと迷子になりにくい。代表作だけを追っても十分だが、数冊を行き来すると、日常の雑音まで少し違って聞こえてくる。 …
川崎草志のミステリーは、田舎町の湿った空気と、理屈で追える謎が同じページに同居する。代表作『長い腕』の不穏な連鎖から、生物ミステリーの疫病、町役場の現場まで、日常の足元が静かに傾く瞬間を拾い上げる。 川崎草志という作家の読みどころ 川崎草志…