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学校のリアルを感じたい人におすすめ本3選

『クラスメイツ』

クラスメイツ 〈前期〉

森絵都

  クラスメイトというのはたまたま同じ歳に生まれ、同じ地域に住み、機械的に組み分けされて集められただけのメンバーです。この作品はそんな偶発集団に友情やら団結やらを作ろうとするような感動物語ではありません。かといっていじめや不登校など集団の闇を暴くと言ったシリアスな作品でもないのです。むしろ心に残るのは学級の中の小さな笑いの集積です。
 もちろん偶然で雑多な集団ならではの事故的な出合いから生まれるものは他にもありますよね。例えば恋。誰が誰を好きになってしまうかというのも笑いと同じくらい予測不可能であるが故に日常を豊かにしてくれるものです。そんなクラスメイトたちの恋愛模様がほんわかした気分にさせてくれるのでおすすめです。社会人になっても会社で同じ風景をみたような気になる一冊です。


『いくたのこえよみ』

 

いくたのこえよみ

堀田けい

  死にそうなぐらい退屈しているオガタツクルは塾をサボって、ある日のことデパートの屋上で転校生の女の子イクタと遭遇します。このイクタは何と人の心が読める不思議少女らしいのです。しかもこのエスパーみたいな能力は特訓して得たものと知り早速弟子入りをするが待ち受けていたのは壮絶な特訓だったという物語です。
  相手の本心を知るのはドキドキしますよね。でも時には知りたくないこともあるかもしれない。その時作るツクルは気がつきます。本当に大事なことは口に出さないと駄目だということに。
 地味だけど性格がド S でそれでしれっとどこかボケてて不思議に可愛い女の子イクタと、やるならとことんやっちゃうイケイケで男前のツクルとのコンビのやり取りがめちゃめちゃ楽しいとこがおすすめです。


『ソロモンの偽証』

 

ソロモンの偽証: 第I部 事件 上巻 (新潮文庫)

宮部みゆき

  本書は一人の男子中学生の子とその波紋を、第一部『事件』、第二部『決意』、第3部『法廷』と言う三部構成で描いたミステリー小説です。この作品の最大の魅力は中学生が真実追求のために学校内で法廷を開く、という設定そのものにあります。判事を筆頭に法廷を構成する検事、弁護士、陪審員を務める生徒たちをどう集めるかに始まり裁判に反対している学校側をどう説得するか、それにマスコミ対策とクリアすべき問題は意外と多いことに気づかされます。この辺は法律を学んでる大学生にもおすすめですね。

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