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【仲良く 本】少しのキッカケで世の中を良くする人の物語。【世の中を良くするアイディア】

 なぜ世の中っていつまでたっても、みんな仲良く、平和な世界が訪れないんだろうって考えたことはありませんか。
そんな疑問を持つ人にオススメの本をご紹介しますね。

 

『種をまく人』

種をまく人

著・ポール・フライシュマン
貧しい人びとが住む村に空き地がありました。みんなが勝手に捨てたごみでいっぱいです。
古タイヤとか、生ごみとか、さびた冷蔵庫もありました。その冷蔵庫のかげに、ヴェトナム人の少女がライマメを6粒蒔きました。それがすべてのはじまりだったのです。今まで口をきいたこともなかった人たちが、この空き地に種を蒔きました。
芽が出て、背がのびるにつれて、連帯感が育ちます。
自然発生的に生まれた畑。隣どうしで畑を耕すうちに親近感が生まれ、連帯感に育っていく。「外国人はこわい」というイメージから、「いっしょに畑を耕す人」という親しい関係に変化していくのが読みとれます。

 

『はなのすきなうし』

はなのすきなうし (岩波の子どもの本 (11))

著・マンロー・リーフ
むかし、スペインにフェルディナンドという子牛がいました。他の子牛たちは、毎日跳んだりはねたり、かけまわったりしているのに、フェルディナンドはちがいました。そんなことよりずっと好きなことがあったのです。
それは、草の上に座って静かに花の匂いをかいでいることでした。ところが、そんなフェルディナンドに、おもいもかけないことがおこります。運命を変えたのは、なんと1ぴきの小さなマルハナバチでした。
アメリカの古典的絵本で日本で最初に翻訳されたのは1954年、それ以来、長いあいだ読みつがれている名作です。

 

『ルピナスさん小さなおばあさんのお話』

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話

著・バーバラ・クーニー
大きくなったら、世の中をもっと美しくするためになにかすると、アリスは子どものとき、おじいさんと約束しました。アリスというのは、わたしの大おばさんです。大おばさんは、りっぱにその約束をは果たしました。この村が花でいっぱいなのは、大おばさんのおかげなのです。わたしも、大おばさんと約束しました。
大きくなったら、世の中をもっと美しくするためになにかするって。なにをすればいいか、今はまだ分かりませんが、きっといつか分かる日がくるでしょう。
ルピナスさんと呼ばれたおばあさんの一生を、子どもの目から描いています。しっかり仕事をして、世界を旅行して、老後は世の中を美しくするために活動するのでしょう。

 

これらの本を読んだからといって、すぐに世の中が理想的な世界になるというわけではありません。
しかし、どうしたらいいか行き詰まっているならば何らかのヒントを貰えるかもしれません。

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