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姉妹のきずな、兄弟の助け合いを描いたおすすめ本

姉妹、兄弟の絆を描いた名作は世界中にたくさんありますが
中でも代表的な3冊を紹介しましょう。

『若草物語』

若草物語 (新潮文庫)

著・ルイザ・メイ・オールコット
若草物語の名前は読んだことのない人でも知っているでしょう。19世紀に書かれた物語ですがずっと読み継がれてきています。
試しにお母さんおばあちゃんに聞いてごらんなさい。若草物語を読んだことある?って。答えはもちろんでしょう。
アメリカの南北戦争の頃メグ、ジョー、ベス、エイミーの四人の姉妹の物語です。お父さんは戦争に入っていてお母さんとばあやのハンナと女ばかり6人暮らしです。
お金がなくて大変なことも多いけど、みんなで助け合って楽しく生きています。
さりげない日常の一コマ一コマが愛情に満ちた四人の生活を伺わせます。色々な国で出版されていますが完訳で読ませたい一冊です。

『丘の上のセーラ』

丘の家のセーラ (ヒルクレストの娘たち 1)

著・ヒル・クレスト
両親が亡くなった時セイラは7歳でした。懐かしい両親の思い出の詰まったヒルクレストを離れたくない。大きな家や菜園、果樹のあるこの屋敷で今まで通り暮らしたいというのはセイラだけではなく、ねえさん達のただ一つの願いでした。
17才のフランセスを筆頭に四人姉妹と家政婦の生活が始まりました。ヒルクレストの娘たちは同じ時代を4人姉妹一人一人の視点で描いた4部作です。
逆境の中、それぞれがどんな夢や思いを抱えて生き抜いたかが明かされています。
第1次世界大戦を背景に4人姉妹の成長期を重層的に描いた大河小説です。4冊を読み通すと新しい世界が見えてくるでしょう。
女兄弟がいる女の子に読んでほしい本です。

『愛の一家 あるドイツの冬物語』

 

愛の一家 (福音館文庫 物語)

著・アグネス・ザッパー
ほがらかで音楽を愛するおとうさん、明日はクリスマスだというのに、ヴィルヘルムが数学で2の成績をとってしまいました。きょうだいたちは相談して、おとうさんには全員の平均点を知らせることにしました。
でも、おとうさんはあとになってこの策略に気づきます。そして、自分に対して策略を用いても意味がないといい、兄のカールに弟の勉強を見てやるように提案します。
話し合いは終わりました。さあ、楽しいクリスマス。7人の子どもたちは、みなほがらかで音楽を愛するおとうさんの気質を受け継いでいます。
1907年にドイツで出版され、日本でも愛読されてきた家庭小説です。本書は、原書のイラストをおさめた完訳版、個性的な子どもたちと陽気で若々しいお父さん、温かく考え深いお母さん、一家をとりまく人々の魅力もしっかりと描かれて、幅広い年代の読者が楽しめる本です。

 

タイトルだけは知っているけど、じっくり中身を読んだことはなかったという方もいると思います。
この機会に是非、心温まる人間ドラマに触れてみてください。

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