ほんのむし

読書はみんなのサプリ

大人は分かってくれない。そう思ったときに読む本

誰でも幼いときに、親の無理解に苦しみ、私は本当はこの家の子じゃないんだとか、本当のおとうさん、おかあさんはどこにいるの?なんて妄想に陥り
ときには家出を実行してしまった方もいるかもしれません。
そんな悩みを持っている子供にオススメな本を紹介します。

 

『アルフはひとりぼっち』

 

アルフはひとりぼっち (子どもの文学・緑の原っぱシリーズ (2))

著・コーラ・アネット
ロバのアルフは、毎日、畑仕事に精を出しています。おじいさんとおばあさんを、馬車に乗せて村まで連れて行ってあげます。なのに、そのお返しには、マグサをもらうだけ。カナリヤは、歌っているだけで、おいしいごちそうをもらいます。
ネコは、勝手に遊んでいるのに、おばあさんにやさしく撫でてもらいます。イヌだって、なにもしていないのに、おじいさんにほめられます。アルフはがっかり。こうなったらもう、家出をするしかありません。
ロバの気持ちが痛いほど伝わってくる作品ですが、最後にはスッキリする結末が待っているのでご安心を。

 

『いえでででんしゃ』

いえでででんしゃ (新日本おはなしの本だな)

著・あさのあつこ
「ママのバカ、バカ、バカ。大きらい」さくら子は、くやしくて涙が出ました。花瓶を壊したのは私じゃないのに、あんなに怒るなんて。家出するぞ。ほんものの家出。さくら子は、リュックの中にいろいろなものを詰めこんで、家を出ました。
駅につくと、ボロい電車がやってきました。「のらないんですかあ」と、ガイコツみたいに痩せた車掌さんがいいました。「家出する子は、みんな、のるんですよお」と言っています。
さくら子がどうなるか、続きが気になって、どんどん読み進めてしまうお話です。

 

『クローディアの秘密』

クローディアの秘密 (岩波少年文庫 (050))

著・E・L・カニグズバーグ
メトロポリタン美術館は、ニューヨークにある大きな美術館です。この美術館を家出先に選んだのが、11歳の女の子クローディアでした。美術館にはなんでもあるので、家出生活にも便利です。16世紀の豪華な寝台で眠り、お風呂の代わりに噴水で水あびもしました。
美しい物やめずらしい物がたくさんあるので、毎日飽きることがありません。中でもクローディアが気にいったのは、ミケランジェロ作といわれる天使の像でした。
著者は、今を生きる子どもたちの姿を書き続けて人気のあるアメリカの児童文学者で、画家として自作の挿絵も手がけています。絵の好きな人にオススメの本ですよ。

 

これを読むと、人の悩みというのは本当に万国共通なのだなっていうことが分かりますよ。
苦しんでるのは自分だけじゃないんだということが分かるだけでも、これまでの自分の悩みがちっぽけなものに思えてきて気分が晴れることでしょう。

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