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キツネはずる賢くて悪いやつだ、なんて誰が決めたの?

ディズニーのアニメ『ズートピア』で、キツネのニックは愚痴ります。
小さい頃からキツネはずるい、悪いやつだって言われ続けてきたと。
実際に詐欺を働いたりするので、あながち間違ってはないんですけど、それでも、そうなったのは
周りの決めつけがあったから性格までネジ曲がってしまったと捉えることもできそうですね。
でも、物語の中の手垢にまみれたパターンをそのまま信じるのはつまらないですよ。キツネの本当の姿を描いた絵本を紹介します。

 

『こぎつねコンとこだぬきポン』

こぎつねコンとこだぬきポン (童心社の絵本)

著・松野正子
つばき山のこぎつねコンには、おともだちがいませんでした。せっかくつくったつばきのくびかざりも、あげる人がいないのです。
すぎの木山のこだぬきポンにも、おともだちがいません。ひとりでかくれんぼをしても、おもしろくないのです。そんな2ひきが、川をはさんでであいます。いっしょにうたをうたうって、なんて楽しいんでしょう!
でもコンは、たぬきとあそぶなんてとんでもないと、しかられました。ポンも、きつねというのはわるいやつなんだぞと、どなられました。
不倶戴天の敵のようにいわれるキツネとタヌキだが、絵本の世界ではあんがい仲がいいのですね。この絵本でも、最後には家族どうしが仲よくなって、川に橋をかけて終わります。

 

『おかえし』

おかえし (こどものとも傑作集)

著・村山桂子
ある日、きつねのおやこがひっこしてきました。となりは、たぬきのいえ。きつねのおくさんは、かごにいっぱいのいちごをもって、たぬきのいえにあいさつにいきました。
いちごをもらったたぬきのおくさんは、とてもよろこびました。そしておかえしに、ほりたてのたけのこを、きつねのいえにとどけました。そこで、きつねのおくさんはおかえしのおかえしに、はなとかびんをたぬきのいえに、もっていきました。
キツネのおくさんとタヌキのおくさんのおかえしのやりとりがユーモラスで、幅広い年齢の子どもが楽しめます。見開きの右にキツネの家、左にタヌキの家を描き、おかえしのたびにものが移動していくようすがよくわかるので、最後のどんでん返しが生きてきます。

 

『こぎつねルーファスのぼうけん』

 

こぎつねルーファスのぼうけん (せかいのどうわシリーズ)

著・アリソン・アトリー
森の中でひとりぼっちだった、みなしご子ぎつねは、アナグマさんにたすけられ、アナグマさんの子どもたちといっしょにそだてられることになりました。
たらいの中でごっしごしごしとこすられて、すっかりきれいになり、ルーファスという名前をつけてもらいました。ところがあるとき、小川で、するどい歯をした犬ぎつねにつかまってしまいます。
でも、アナグマさんがおしえてくれた、カエデの実のおまじないで、うまくにげだすことができましたよ。
水辺の草のにおいや、月の光の美しさまでもが感じられるような、生き生きとした自然描美が印象に残ります。

 

どうでしょうか、キツネが悪者だなんて一体誰がいいだしたのだろう?ひょっとしてライバル、たぬきの陰謀なのかな。
そう思ってしまうくらい、素直でかわいいですね、キツネって。

 

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